私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

食べものを抜く?

狩りは知的作業ということがいえると思います。
闇雲に追っていては獲物は取れない。
家庭犬としては狩猟の欲を満たしてあげるということは、遊びを通してでなければ不可能である
ということを我々は承知しているわけですね。

でも、
犬を落ち着かせる、興奮させないということで
いたずらに欲を抑える方向で犬に対していないかどうか今一度考えてみなくては。
お散歩に行きました、匂いを嗅いで探究。猫を見つけた追いかけたリードが張って追いかけることができない
などなど・・・
探究のスイッチが入って、それがいつも中途半端だと言えるのではないのかな?
と考えています。
しかも・・・
引っ張りっこやボール投げ、唸ったり吠えたり興奮するからうちは行わない
そういう家庭も多いです。
でも、正しくはいたずらに興奮させない遊び方をさせるということと
しっかり休息を取らせるということが必要なのであって、行わない、という選択は欲が満たされないことにつながると思います。

狩猟欲を満足させる遊びは知的作業なんですね。
何が一番それを満足させるのか?・・・狩猟をなぜ行うのかを考えればすぐに答えが出ます。
食べものを得るためですね?
食事の時間に決まった食事、これは人間が決めたことなのです。
犬の知的満足を満たすものではない、と言わざるを得ません。

だからこそ、食べ物を使ったトレーニングを一生涯続けなくてはならないわけです。
トレーニングと言うか遊びでもいいわけです。
何かを成す、ためのトレーニングではなく欲を満たすためのトレーニング。そう考えると
食べものを抜く云々が、犬たちにとっての不利益であるということが言えるのではないでしょうか。

行動を完成させるときに報酬をコントロールの意味での食べ物を抜く、のです。
こういう基礎を理解せずに、「食べ物を抜く」だけが独り歩きしているから、
よく分からないまま、人に伝わって行ってしまうのでしょうね。

老犬にとっても食べ物を使った探究遊びは脳を若く、生きる気力を保ちますから、楽しくトレーニング(遊び)してください。

正しい方法でも張り切りすぎて犬を追い込む事も・・・今の飼育の現状にはあるような気がします。
もっと大らかに、緩やかに。
誰のための犬育てではないんですね。自分の楽しみのためなのですから、
犬たちが何を欲しているのか、自分が何を与えたいのかそういう普通の感覚でトレーニング、飼育を考えましょう。
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