私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

自信

犬たちがじっと見つめてくると
多くの飼い主さんは、その視線、目の言わんとすることを探りませんか?

私は・・・
スルー(無視)します。
犬同士のように。

犬同士、じっと見つめ合えばヒートアップ間違い無しです。
見つめ合うことは彼らの世界ではNGなんですね。
犬語が広く知れ渡るようになり、それを理解している方が多いのに、
犬がじっと見つめてくると、じっと見つめ返してしまうのはどうしてでしょうか。


種が違うので行動様式が違う、
ということを理解するのは人間の役目で、犬には理解不能であると思います。
なので、まずは
人間も犬のように会話できる(=気持ちを察することが出来る)を
教えるためにも、なだめのシグナル(カーミングシグナル)で犬をなだめます。
目を逸らせてあげる
まばたきをして、意識を逸らせる
などでなだめます。


ヴィベケセミナーの初回でしたかね。

アイコンタクトは
「さあ今から新しい行動に移るよ」
的な合図で、
「あなたは何を考えているの~?」
的な感情を読み取るものではNGであると。
じっと見ないで、さっと切り上げるものでなくてはいけない、ということ。
長すぎると・・・
犬は混乱するのですよね。
混乱しないために、スルーするのです。
無視はかわいそう、という発想は擬人化で、無視はその犬を落ち着かせるのです。

私がベンチに座ると・・・ノアちゃん。



近づいて来て匂いを嗅ぎに来ました。
匂いを嗅ぎながらじっとこちらを見るんですね。
目があっても見続ける・・・犬にしては長すぎるコンタクト。
なぜ長いか?
視線を外すことに自信がない、視線を外した時に何かあったら側逃げられない、という感情でしょうか。
多くの方はじっと見詰められた時に
「こんにちは~♪きてくれたの~」
ってな具合で頭のてっぺんから出すような甲高い声を出し、見つめ返し
手を差し出すかもしれません。
そういう行為はきっとノアちゃんにとって居心地が悪いもので、それを恐れて視線が外せないのかもしれません。
理由は定かではないです。
スルーするというのはこういう場合、
目と目があったらまばたきをゆっくりします。
何度もします。
何度もしているうちに、まばたきをノアちゃんは確認しますので安心すると思います。
また自分の中の犬語の部分が活性化されるのか、人の中に犬を見ると
私たちが日本人でない人が日本語をしゃべった時、「伝わる」感で安心するような
そういう安堵を得る、のではないかなと想像しています。
すると・・・




このようにリラックスに導ける・・・かもしれません。

カウンセリングや散トレで、初めて会った犬にすかさずなだめのシグナルを送り
犬の中に安どが広がると・・・
いきなり近づいて横向きに信頼の情を示してくれたり、足元に伏せたり・・・は
決して珍しいことではありません。
その積み重ねで、この人は安心できる人、自分を傷つける人ではないと
教えることが出来ると思っています。
そしてそれは、犬たちの中に信じるという自信を与えられるのではないでしょうか?
落ち着いて、スルー出来ると自信が生まれる。
スルーされることによってスルーすることを覚える。
人も犬に教えられることは多いはずだと思います。

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