私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

人に開かれる

トレーニングでおやつを抜く・・・?
それはオビーディエンスの話。
社会化の継続のためには抜いてはダメなんですよね。
オビと社会化と、理解が不十分なまま犬を取り巻く環境が存在する限り、
犬にも飼い主にも窮屈な、
犬の心が閉ざされる環境が存在し続けるのではないでしょうか。


社会化期が過ぎて、思春期の難しい時期になってくると
飼い主との密な関係を作り上げるために、しばし基礎的なトレーニング(オビーディエンス)が必要になります。
その時期、オビとしてのトレーニングにおやつを抜く作業が当然出てきますが、
まず、意識しなくても、トレーニングが完成する頃にはおやつがなくてもできるようになります。
家庭犬には十分。

そこで・・・
肝心な人への社会化がストップしてしまう、ということが往々にしてあります。
意識的に人や犬とのふれあい時間を作らないと、犬は年を取って行くにしたが頑固になるので
バリアーも強くなってしまうものです。

すると、犬によっては
人に過剰反応することが残ってしまいますから
さらにオビを入れられる、ということになるでしょうか。

必要なことは、過剰反応するものに慣れる事なんですけどね。
社会に適応するためには、マナーをとよく言われますが
土台となる、その環境への信頼がなくてはマナーを築くことも難しいでしょう。

反対に過剰反応せずに、人には関心なしタイプの犬も多いかと思います。
すると、さらに犬たちが年を取り、思い込みが強くなって
人の言葉に従うことができていないために(これはオビーディエンスで従うということではなく、日常生活において、興奮時に飼い主がリラックスに導けるか、そういう関係であるかどうかということです)
頑固、という行動がどんどん強化されます。
とっさに出された手に過剰に反応したり、来客に怯えるまたは怒る、
お手入れができなくなった、食事をえり好みする、怖い時に飼い主を頼ってくれないなどなど・・・

人の言葉に従うのは、強制ではないと思うんですね。
信頼があるから従うのではないでしょうか。
信頼されるためにはどうするか・・・これを考えることで犬のしつけは犬にもっと優しいものになるはずです。
日常とかけ離れたものにならないはずです。




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