私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

足をかける子の方が積極的って思いますか?






広場では自己紹介のあと、昨日予告したとおりちょっと実験的な事やってみました。

 1・飼い主さんがワンコさんの名前を
  あさっての方向(後ろ向いたりして)を見て呼んだらワンコさんはどうするか。

 2・オスワリで待たせて3mリード分離れて「おいで」って言うと、どうしますか?

 3・円陣組んでるみんなの周りをワンコさんとアテンションとりながら一周してみよう!

*




では今日は2番目

復習の記事としては・・・

おちょうだい(足かけ)を許してあげたい
http://charliemama.weblog.to/archives/305359.html
ですね。

ここでおちょうだいについて考えます。

犬の行動を管理していきましょう。
とお話しすると
どうやって?
とか
でも犬が勝手に動くから・・・と
管理する方法が分からない方が多いかと思います。
してほしくない行動に注目しすぎるからなんですね。

 2・オスワリで待たせて3mリード分離れて「おいで」って言うと、どうしますか?

の時に、
「おいで」といいつつ注視しすぎると、動けなくなるタイプの犬がいます。
おやつを見せないとおいでに反応しないという犬も来ないかもしれません。
リードを放せばすっ飛んでくる犬も・・・来ないのカテゴリーに入ります。
リード内では強気になる、タイプの犬も入りますかね。
そういうことを予防するためにも矯正するためにも

1・飼い主さんがワンコさんの名前を
  あさっての方向(後ろ向いたりして)を見て呼んだらワンコさんはどうするか。

これを試していただきたいのです。

リードがある、飼い主さんに必死感が漂う^^;などなど・・・
来ない時には犬は何かで区別している「今行ったらろくなことがない」「危険な感じがする」
という思い込みから動けない=動かないことを選択する、わけです。
思い込みを崩したくないですか?私はなります。とっても。。。

同じ意味で、足掛けを(おちょうだいを)許してあげたいわけです。
人は危険だという思い込みを崩すために。
アピールさせる。
なので、反対に言うとアピールしすぎる犬には最初から足掛けしないように気をつけなくてはいけないというわけです。気をつけて行けば良い、ということ。
警戒がないのですから無理に足掛けを覚えさせることはない、のです。
犬それぞれ、育て方は違います。

おちょうだい、手をかけることを許したくない方は、行動修正していくわけですけど
犬の行動で焦ってしまうタイプの方は
何に注目していいのか何を強化するのか今一つつかめないために、
犬が指示待ち→指示がないからあたふたする(落ち着かない)
事になっているように思います。

「吠えろ」を教えるのと同じですね。
まずはコマンドで足をかけさせる、という行動に移します。
次に足をかけていない状態の時の方が断然多いわけですから、足掛け以外の何かをそれもコマンドで行動を形成します。
私の家庭では「スワレ」です。
「立って待て」(=マッテ)でもいいかもしれませんね。
かけていない時にその状態をマークします。
すると次はご褒美ですから、足かけには至らないはずです。
マークを確かに出せる、という点でクリッカーの方が効果的かもしれません。

では、反対に
オイデで戻ってきても、手の届かない場所で座ってしまう犬について。
・・・
経験上
そういう犬の方が、足をかけます。興奮と固まるのは紙一重っぽい行動なのかなぁと
観察して思うわけですけど・・・意外ではないですか?

自分を見失う行動なのかもしれないですね。

何かされるんじゃないか?とクリティカルディスタンスを主張して、
一気に近づくとじっとしている余裕がない・・・から、興奮して足をかけてわちゃわちゃする、のではないかと・・・
だからこそ、まずは
落ち着いて足かけさせる
事を目指します。(結構深い目的があるんですよね^^;)
警戒の強い和犬、チワワなどには特に、落ち着いた足かけ、コマンドによる足かけ
を徹底していただいています。

こういう何でもない動作でも、こちらの意図が伝わる伝えられるという関係と
お互いの余裕が大切なわけで・・・
「落ち着け自分!」
ですかね。
やはり犬育てで自分も育つ、そんな気がして仕方がありません。

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