赤ちゃんが、癇癪を起して叩いても
それが(叩くことが)悪いと叱ったりしませんよね?
非常に簡単な論理です。
どんなに強い子犬の噛みでも、ことさら取りあわなければその行動は消去されます。
噛み、に意味を持たせないこと。
何頭も犬を飼って初めて到達するその経験が、うまく初心者飼い主さんに伝わっていない、
それもまた犬育てが複雑に難しくなっている原因なのかもしれませんね。
噛みに意味を持たせない。
これについてもお話ししていきます。
吠えて興奮する犬を「手で制すことができない」から脱するためです。
これについて書いて行きます。
新しい読者さまに限らず、古い方も、
何度でも読んでいただきたいカテゴリーは(いろいろおありますが)
飼い主の優しい強さ
http://charliemama.weblog.to/archives/cat_30001.html
です。
オンラインでは保定・接し方カテゴリーにかぶってくるでしょうか。
私のトレーニングの基本の「き」です。飼い主力の礎。
子犬がきました。
当然、口がきけないし犬(子犬)ですから甘噛みしてきます。
甘噛みと書かれているものですから、初心者飼い主さんは「ハムハム」噛むもの
と想像しているでしょうが・・・
はっきり言って、流血します。^^;
とがっているものが当たるわけですから、そりゃあ、血が出ますわ。普通。
それで
「血が出てこんなに傷になる」
と相談すると、
「かまい過ぎである」
とか、
「そういう時は無視して」
というアドバイスがきます。
でも、
当然しなくてはいけないお世話をする時にも、ガブガブ攻撃は遠慮がないわけで、子犬ですから。
そういう時は、
「辛抱する」
これしかないです。
と言うと、噛ませておいても良いんですか?ということになり・・・
ちょっと違う。。。
私が言いたいのは、
噛まれっぱなしになってもいいというのではなく、お世話の間歯が当たってもそのまま続行、ということ。
歯が当たる(噛む)のはしょうがないんじゃないの?
噛みたいのだけど、ホネガムを与えるように手で遊ばせておくのはNGだ、ということです。
噛まれないように、
というアドバイスが仇になる、ということが往々にしてあります。
子犬の体は柔らかいしどこを持ってもとりあえず噛んでくるような個体の場合
噛まれない=接しない
ということになってしまいますよね。
アドバイスとの微妙なすれ違い、が往々にしてあります。
噛まれないために、噛むことを罰する、
その方向に行く人と、
噛まれないように逃げ回る人と・・・
犬にとって、自分が「噛む」という行為が何か特別な意味を持ってしまうんです。
人が持たせてしまうんです。
だから、問題として残る、のですね。多くは飼育環境の中で消去されるものも
残ってしまい、飼い主さんが問題だと感じるまでになる、わけです。
続きます。