自信を持たせるための基本は自ら近づくこと。
なので、近づかせる、近づけるように環境を設定しましょう。
そのために使えるものは有効に使います。
ということでおやつ(食)を利用します。
「うちの子は怖がっておやつも食べられないのです」
だったら、食べられるように努力します。
食べられるようにさせてあげることが大切だと思います。
一食抜いてフードを持ってお散歩に行きましょう、という提案はかわいそうな事ではありません。
その子のためです。
餌で釣る云々、と迷っているうちは犬も迷い続けるでしょう。
飼い主さん、しっかりしてくださいね。たとえ今おやつを使い倒しても
犬はおやつに依存はしないし、飼い主である我々も依存しません。
なぜならどちらも、一緒にいる時間が成長させるからです。どのペアーを見ていても
どんどんおやつを使う場面が少なくなります。先のことを心配するのはやめましょう。
恐れず今を十分基礎固めしていただきたいです。
では昨日お話ししたイアンダンバー先生の著書からお勉強してみましょう。
興味のある方は購入されると良いと思います。
ダンバー博士のイヌの行動問題としつけ―エソロジーと行動科学の視点から | |
イアン・ダンバー,尾崎 敬承,時田 光明,橋根 理恵 | |
レッドハート |
実はここにポイントがあります。
多くの方は抱っこした犬に、おやつをあげてもらいますよね?
自分のペースも距離も全く考慮されないのです。そこまで思い至っているでしょうか?
そういう犬にとって迷惑な社会化がかえって怖がりを助長させる結果になるのではないかなと睨んでいます。
怖いと思えば逃げられるスペース、状況を確保してあげてください。
で、続きです。
犬が近づこうという気配を見せなくても、無理に近づけようとしてはいけない。この状況で近づけさせれば 、イヌをストレスのかかる状況に追い込むことになり、実質的には罰を与えることと同じである。同じ理由で隠れている犬を引っ張り出してもいけない。イヌを全く無視するか、近寄る時だけほめ、逃げる時は無視する。脚の隣に飼い主が座ることで間接的にイヌは接近しやすくなる。イヌが近づき始めたら、もっと近づくように励ますとよい。しかし近づくのをやめたらほめるのもすぐにやめる。じっと立っているイヌをほめてはいけないし、逃げるイヌを安心させてもいけない。飼い主がほめたりごほうびを与えたりするのは、イヌが自発的に近づいた時だけである。私の過去記事ではこちらも参考にどうぞ。
「犬が身を任せてくれるには」
http://charliemama.weblog.to/archives/303573.html
ここでも藤田りかこさんの記事をご紹介していましたね。
犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 藤田りか子北欧のアニマルトレーナーに聞く (2) http://dogactually.nifty.com/blog/2009/03/2-fcd8.html
続きますね。