私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

怖がりな犬に自信を持たせる

怖がりな子は食べることにも自信が持てなかったりします。
それは生きていけないことを意味します。
なので、食べることを強化することで同時に自信をつけさせる。
それを社会化に利用する。
これが今、犬のトレーニングの現場においての共通の認識です。

我々プロが、早期に親兄弟から離された犬を人間社会に社会化させるために
駆使するテクニック、または考え方ではないかなと考えています。

ダンバー博士のイヌの行動問題としつけ―エソロジーと行動科学の視点から
イアン・ダンバー,尾崎 敬承,時田 光明,橋根 理恵
レッドハート



この方法が卑しいと思う方は社会化を唱えない方がよろしいかと思われます。

一粒のフードに必死になる、必死になって人に近づく、これが卑しいでしょうか?私はたくましいと感じます。生きることは食べること。その食を、約束するのが人間の務めですもんね。
食べもののために云々・・・震災の時、人に身をゆだねられないい犬がどれだけ困難を強いられているか私たちはその現実をしっかり見てきたはずです。センターで、抱っこされて噛む犬でも手から食べものをもらえたならそれは希望につながると私は確信しているんですね。

うちのココは5か月で我が家に来ました。
大型犬や小型犬、成犬、パピー、亀、インコなどのわらわらする中で過ごしてきたので
動物に関しての社会化は問題なし。ただ、人への社会化が今一つと感じました。
なので、急いで人に社会化を、と考え、ショップに連れて行ってまたはお散歩で
「名前を呼んでおやつをあげてください」
とお願いしまくりました。
それまでは人の手を怖がり、空噛みさえ出そうな感じでしたが、それは一切今はありません。
それどころか、人の手は安心できると思っていますのでカートに入っている時手が現れても
避けるそぶりも見せないし、触られることも何気にスルーしています。
爪を傷めてはがしてしまって、ぶらぶらする爪を無麻酔で取る処置にも、一切の噛むそぶりもみせないという・・・
先生方にも絶対的に信用されています。もちろん採血も保定なしで出来るまでになりました。
これは性格ではなく、ひとえにおやつによる社会化の賜物だと思っています。
チャーリーについては2か月時からの対人社会化の成果で問題はありません。

上記のイアンダンバー先生の書籍の中の社会化についてもまた後日ご紹介しましょうね。
おやつ・食を上手に使って、犬を人間社会に社会化させてあげてください。

そしてそれによって得られた自信で、他の苦手なものに立ち向かわせると良いと思います。


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