ケージや、もっと狭い方が落ち着くのであればクレート管理が良いこともあります。
何が何でもフリーが良い、というわけではない
ということからどういう事が言えるか、を考えてみます。
ポイントは
落ち着けるかどうか
(クレートで落ち着けるようにトレーニングする、ということとは違います。
どこが一番落ち着けるかを見極めてあげる作業が飼い主側には求められます。)
これは?不安か不安じゃないか
辛抱できる不安であればやがて克服できるわけです。
無理やり閉じ込めることで不安になる犬もいれば、広すぎる家や部屋で
心細くて不安になる、そう犬もいます。それぞれなんですね。
一つのマニュアルや思い込みで犬に対すると上手くいかないのは
個体差を考慮しないからだと思います。
クレート管理が当然と思えば無理やり入れるでしょうし、そのトレーニングのために
真剣になる。
飼い主さんが真剣に「ハウス!」を指示することで
ますますクレート嫌いになる、ということはあります。
また、クレートに入れられてキュンキュン鳴く。そこでクレートの端を持たれて
下に落とすという罰や、扉を叩く、大きな音で脅す、ということで
どんどん中で不安症状が酷くなります。よだれとか。手をなめ続けるとか。鳴きつづけるとか。
パンティングが出るとか。クレート内に手を入れると咬みつく、とか。
分離=離れることで不安なのではなく
離れる=罰を連想するから・・・?だったりするんですね。
すべて不安症状です。
不安症状に対しては、即効性のある方法はNGです。罰はNG。
罰したくなる自分を変えなければNGということと、不安症状を見て動揺する自分を変えなくてはいけない
ということも言えると思います。
また、長い間閉じ込められていたような場合は
再びそういうところに入れることで、一気に過去の不安が押し寄せてパニックになる
脱糞するくらい怯えてしまうこともあります。
やはり、これも不安ですよね。
不安を克服するためのキーワードは?
自信
ですね。
自信は信頼から生まれ信頼は愛情から生まれる。だから時間がかかるのは当然です。
時間をかけて育まれるものですから、
分離不安に思うくらい離れたくない、という気持ちが育つことは
その個体の心の成長であると思います。
当然出てくる成長ですから、飼い主さんはドンと構えて淡々と生活することが大切だと思います。
何も対処しない方が上手くいくことが多いのですけど
不安症状が出たからと言っておろおろ対処しはじめるから余計に不安になる、
そういうケースが多いと、私が見てきた中ではそういえると思います。
お散歩時に家から出たがらない、ということがありますが
外への社会過不足ということ以外に、家への愛着で落ち着ける場所から一歩踏み出す勇気がない
そういうこともあるな、と感じています。
では、要求が強い分離不安について明日。