私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

ストレスを克服する

脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)
(2010/05)
池谷 裕二

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斜体の文はここからの引用です。 お散歩トレーニングのようなたくさんの犬、吠える犬がいる中で どんどん吠えなくなっていく犬がいるのは?どうしてでしょうか? 悪い経験を積ませるということを考えると、行動が強化されると考えても不思議ではないのに。 何が変わったのでしょうか? 何が変わったかと言えば自分自身です。この環境はストレスに感じる必要はないという自分に変化したのです。ストレスを克服するとはそういうことです。 当たり前のことを言っているようですが、これは重要です。つまり「馴れ=記憶」なのです。馴れはストレッサーを感知しなくなること。つまり感受性を修復し、それを記憶することが、いわゆるストレスの克服なのです。 力強いでしょう? 特に犬の社会化を促進する場合、丁寧に刺激を選ぶとともに ストレッサーを避けてばかりではいけない、と思っているのはこうした理由からなのです。 またいくつになっても社会化は可能であると思うのは やはりこれに起因した考えが私自身にあるからです。 ストレス反応を起こさせる薬を点滴される実験^^;で、 この点滴でどのような反応が起きるか、ということと 「もしあまりに苦しくなったら、このスイッチを押すと停止できるから」 と告げられると、ストレスホルモンの上昇が80%低下するという実験も載っていました。 予測と回避 この二つがポイントだということですね。 それがあるだけでストレス反応を抑制させられる・・・犬でもそうでしょうね。 だからみんなどんどん余裕が出てくるのでしょう。 予測と回避のためには、より多くの経験をさせるそしてそれを記憶し 自分はそれを知っている、そして自分にとって脅威ではない、 ということを教え続けることが大切なのだと思います。 たとえ犬であっても。 一番まずいのは 「うちの子は怖がっているから」 と囲い続けてしまうことではないでしょうか?飼い主さんが勇気を持たないと 犬の社会化の芽を摘んでしまいます。 どーんと構えて、リードの先の犬たちの心の支えになっていただきたいと思います。

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