
教育的無視
無視は、人にとっては行うのが辛いかもしれませんね。
可哀想、がっかりした顔を見ているのが辛い、とかね。
でも、
犬にとってはとっても心休まる行動なんですよ~。
どういうことか分かりますか?
私のトレーニングの根幹です。
犬の要求が強すぎる、要求は聞いてあげたいけど
その要求は、聞いてあげることの方がむしろ犬のためにはならないのでは?
と・・・
薄々感じられることがあると思うんですね。
感じられるくらい、あなたの犬との間には絆が出来ているということでもあるのでしょう。
「撫でてもらうまでは落ち着けないんだ」
的な要求ってないですか?
そこにおやつがあることは知っているよ、だからもらえるまで
ずっと、オスワリやフセや、トリックをしているよ、っていうような要求。
叶えたら、執着しそうですよね。
思い込みとか、無意味な繰り返しとか、そこから抜け出させてあげたいと思う、
だから、その犬の行動には意味がないということを教えたいがための無視であるわけです。
心を無視しているのではなく、心を誰よりも分かっているからこその無視。
「教育的無視」
本から抜粋します。
石像インターセプト
教育的無視のことです。無表情で犬へのフィードバックを返しません。
なぜ「教育的」とつけるのかと言うと、人がする無視または考える無視は、心を無視するようないじめ的なものを連想する方が多いからです。
人も犬も、混乱の中で視線を絡められるのって、辛くないかしら?私は辛いです。犬たちも、あっさりしてもらった方が早く落ち着けると思います。
この石像インターセプトは、要求吠えなど、吠え続ける犬に行うと効果があります。一切の反応を返さない、ということがポイントですから、視線を向ける先は犬の背中や尻尾の付け根のあたりです。無言で立ち続けます。
吠えることを許可しない、ということを伝えたいだけですから、怒り顔も、懇願の顔も、笑顔もなしです。
無表情でお願いします。吠えても何のメリットもないことを犬に分かってもらいましょう。
そこにいる。だから君のことは無視しているわけではないけど
要求、その行動は受け入れられないよ、ということを犬に示す方法です。
犬同士行うことがあります。
この方法でも無理(多くは飼い主さんの技術的なものですけど)と言う場合は
その場を離れてしまった方が良いと思います。違う部屋に行くとかですね。
その時に、
「いつまで離れていればいいですか?」
と言うご質問を受けますが、その意識があるうちは伝わりきらないし
きっとその後
「ごめんね~」
的な行動をしてしまうのではないかなぁ。ぎゅっと抱いちゃったり。
教育的無視、これは飼い主さんの方に求めることが多いんですね。
心を安定させてくださいね、ということ。
貴女が動揺するから犬が同調する、観察させていただくと往々にして見受けられます。
犬に対しては安定していても家族内はどうでしょうか?
ごたごたが起きた時、犬たちは必死に平静を保とうとします。
それを応援できる人か、または心を乱す人か・・・もう一度冷静に振り返っていただきたいと思います。
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