私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

「今しつけないと将来咬み犬になりますよ」と言われたら

獣医さんに検診してもらった時に先生を 咬んでしまったんです。そこで先生に 「今しつけないと将来咬み犬になりますよ」 とくぎを刺されたんです。 というメールをいただき、出張カウンセリングに出かけます。 緊張しますよ。咬まれない保証はないわけですしね。 ただ、そういう内容でご相談がかかるのは多くの場合パピーなんです。 月齢年齢がもっと行った場合は、そういう言い方にはならないんですね。 家族の方もすべて咬まれる、ということになってSOSがかかるということが多いです。 家庭内では問題がなかったのに、外での出来事に対処できなかった、故の咬み。 は経験不足のパピーに圧倒的に多いと思います。 保定はどうか?咬まれないようにすることは出来なかったか?とかいろいろ考えられますが まあ、100%犬側が悪くても、「将来咬み犬になる」という言葉は 飼い主さんに向けて発するべき言葉ではないと思います。 で、パピーちゃん。 どんなに凶暴な子が待っているか?と思いつつ出かけますが 100%、咬んで来ないわけです。 将来咬み犬になると言われた犬でも。 どういうことかわかりますか? こちらからその犬の境界線を越えて手を出すこと、に瞬間的に咬みが出るんです。 境界線を越えて、ということはケージなどの見える境界線であったり ベットの上に寝ているとか、食器の近くに犬がいるとか、おもちゃをそばにして伏せているとか 見えない境界線であったりもします。 「守るもの」それが物であったり自分であったりするわけですけど それに加えて 「何か嫌なことをされる」 という警戒が、余計に防御の咬みを誘うわけですね。 心理的な境界線、ボーダーラインであるのかもしれないです。 昨日、ある検索ワードでいろいろ調べていたんですけど 「繁殖過程犬攻撃性」 で、 http://www.pets-j.com/soudan/sickdog.html こういう記述を見つけました。 犬の病気辞典というページなんですけど、その中の 心の病気という項目があるのですが、二つ挙げられています。 一つは、支配性による攻撃性。もう一つは恐怖による攻撃性です。 他の病気辞典には心の病気の項目はないのですが、ここにはありました。 行動治療は大体この記述に沿った治療をするわけですけど・・・ 単純に二つに分けることも、治療法にリーダーシップ構築トレーニングを盛り込むことも どちらも危険な事ではないかなぁと思うのです。 ネットで必死に調べてこういう記述に当たり、訓練をお願いしてやはりこのようにアドバイスを受ければ 疑うことなく実践しますよね。 そして、悪化する。 咬みの問題は非常にデリケートで、このようにだれもが閲覧できるところで発信することはなかなか勇気がいりますが、 情報が誰でも手に入れられて、誰でも訓練、トレーニングを受けられる環境になってきたのに どうして問題が減らないのだろう? と不思議になりませんか? 私は不思議だと思うので、こうして発信するわけです。 分類して決めつけて、正しいと言われる型枠の中に犬を押し込めてお利口さんにしようと思っても 犬は拒否すれば咬む可能性はある、ということは犬を飼う時にしっかり考えに入れておかなければいけないと思います。 しつけないから咬むのか、 それとも 下手にしつけるからもっと咬むのか。 もう一度考えてみませんか? クリックでの応援よろしくお願いいたします。 にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ

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