
たった○分で咬むようになった犬もいる現状を憂う
人は罰的方向に傾きやすいです。
流されるし。
先日のTV番組。
ケージでギャン吠えする子犬ちゃん。出してほしくて鳴いているのでしょう。
暴れています。
飼い主さんはうるさいからケージの扉を開ける。
次から、ますます要求の暴れ、鳴きは強くなるでしょう。
(ただ、それでも成長とともに要求を聞いてくれれば暴れなくなるもんですけどね。経験によって
いずれ要求を聞いてもらえる時が来ると学習すれば、無駄に疲れるような暴れ方吠え方はしなくなる、
犬も賢いですよね。)
若い子犬、閉じ込めのエネルギーが爆発して、出してもらえれば部屋中駆け回るのは想像できますよね。
で、それをやめさせたい。
そこで登場したのが、天罰法。
ペットボトルに鈴を入れたものを、扉が開いた時に落とす、というもの。
でも・・・
多くの人は眉をしかめると思いますが、笑えないと思いますよ。
なぜなら、興奮する犬をケージから出すときに、一番取り入れられる方法が
ケージの扉を勢いよく開け閉めして犬を驚かす、怯えさせる、というものだから。
天罰か、飼い主が直接与える罰か、の違い。
犬がなぜ咬むのか。
特に最近多くなっている小型犬の咬み。
元々キャパの小さな小型犬。
一気に追い詰められるからと想像できないでしょうか。
なぜ咬むようになるのかな?
同じことをされても咬む犬と咬まない犬がいるのはなぜでしょうか。
冷静に考えれば、犬にも個体差があって、また感情があるけど言葉を発することが出来ないので
咬んで「NO」を伝えているんだ、ということは分かると思うんですね。
ただ、私たちは頭に血が上りやすくて^^;
咬んで人に自分の思いを押しつけているんだ=犬が人を支配する
という情報に支配されて、
じゃあ、人が支配するためには少々手荒なことをしてもOKである、と。
そういう情報にすがることが往々にしてあるのではないでしょうか。
犬に正しい行動を選択させるにはどうするか。
常にそう考え続けることで、個体差のある犬を、一律「NO」で律することがないように
お願いしたいなと思います。
叱らない、ということは優柔不断なことではないのです。
正しい行動に導く知性と、正しい行動をマーク出来る力が必要なんですね。
それが当然の世の中になることで、「優しさ」を心穏やかに語り合えるようになるのではないでしょうか。
罰が予測されれば当然犬は回避のためにも歯を使うことがあるでしょう。
動物であれば当然なんですよね。
だからこそ、罰をなくしていかなくてはいけないのです。
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