ちょっと長いです。
タンタンマークを、古典的条件づけで良いことと結びつけた場合
心情的に気を引きたいときに使っちゃいますよね?
気を逸らすとか・・・
んー、まあそれはそれで分からなくもないですが
一旦、その音よりも気になるものがあって音を無視するとしますよね?
すると、一気に効果がなくなってしまう、ということを恐れます。
名前を呼んでおやつでいくら良い印象付けをしても、
もっと気になるものがある時に延々呼び続けて無視をすることを覚えると
名前に威力がなくなる・・・ことがあります。
だから、使いどころを間違えない、ということは大事。
また、呼び戻しに舌打ちを使わない、ということをお勧めするのもこういうことからです。
正解の合図に仕立て上げている途中なのです、今は。
最終的に、正解だよ、を教える合図にしていきます。
さらには、タンタンマークから褒め言葉に移行します。
ちょっと先にお話ししておかないと、タンタンマークの使いどころを間違ってしまうと
もったいないかな、と思いました。
オンライントレーニングでは12月にこのあたりのことを記事にしました。
タンタンマーク♪は合図ではない
http://blog.kuruten.jp/charlie/147212
抜粋します。
名前を呼んでおやつ、は
オペラント条件づけを狙ったものではなく、レスポンデント条件づけを頭に入れて
行っていただいています。
犬の行動はなくてもOK。
「名前を呼ばれるだけで、おやつが約束される」
を徹底的に行うことで、名前=良いこと
に仕立て上げる。
あわよくば、合図にもなり、正解のマークにもなりを
狙っているのですが・・・
名前ですから、いろいろな場面で登場するわけです。
なので、犬にとって馴染みすぎる言葉であるから、興奮時に使うのには
ちょっと役不足、という感じが否めないのですね。
そこで、いろいろ考えてみて
クリッカー音がやはり一番伝わるかな、ということで舌べらクリッカーをご提案したのです。
が・・・
トゥーリッドルーガスさんの著書をお読みになっている方などは、舌打ち音を呼び戻しの合図に使っているので
混乱しているのかなと思っています。
感情的にならない機械的な音の方が呼び戻しにはいい、という意見ですね。
どちらでも、その方に合わせてでOKでしょう。
ただ、以前も書きましたが、タンタン音を合図に使うのにはもったいないです。
褒め上手ではない方にも恥ずかしくなく褒めを与えられる、ということで
タンタンマークは便利だと思うのですよね。
人も集中できると思うの。
強化上手になると思うし。
***
ということで、以下の場合で使い方を考えてみます。
最終的に正解の合図としての使い方を考えて行きましょう。
1:犬がごみ箱を漁ろうとしています。
気を引いてこちらに集中させようと「タンタン♪」という犬が好きな音を使った。
2:犬がごみ箱を漁ろうとしています。
犬の名前をニュートラルに呼びました。犬が振り返った、タンタン♪を使った。
どちらも犬のタイプによっては、こちらの意図に反してごみ箱を漁ることを強化します。
トレーニングのお話をするのが難しい理由は、犬にも性格があり、感情があり
その時に考えていること、考え方に偏りがあるからです。
ちょっと続きますね。長すぎですね。
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