私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

怖いものから逃げる、はNGか正解か

お散歩時に、犬が怖がるものに会った時の対処法で 怖いものから逃げる。これ以上怖がらせないように。

怖い場所にじっとさせているのはかわいそう。 パニックになるから逃げ帰る方が良いですか? ・・・ とか、いろいろ聞かれることがあります。

皆さんはどう思われますか? 私がよく、「我に返す」という言葉を使いますが どのくらい返すのか、ご覧になった方は分かると思いますが・・・ 今まで興奮していた犬が、キョトンとする。

今まで自分は何をしていたのかなって感じで。 犬が興奮した、怒っている、怖がっている、とき 何に対してそこまで反応するのだろう?と考えて・・・ その思いが、犬の思い込みであるのだったら、 その思い込みを壊すことが犬にとってはその時一番必要なものでしょう。

避けることではないはずです。

「我に返す=それは気に留める必要のない刺激だよ」を分からせる ということです。 そして、我に返すときに必須アイテムは 安心感を与えられる腕、です。 ホールドラッピングですね。

そして飼い主の腕が上がってくると、 犬のうなじあたりをひと撫ですることで、我に返せるようになってきます。

究極ですかね。理想郷。

もちろん、日々、リラックストレーニングは必須ですよ。

ここに来られる方は、ご自分の犬の問題点に悩まれる方が多いですよね? その時、多くのしつけ本にのっとった対処では、手の打ちようがなかったりしますよね? その社会化期、十分な刺激がなかったことで、 犬の自信が育たなかったことで、出会うものに過度の興奮が現れるために どう対処したらいいかわからないと思うのです。 そういうタイプの犬の場合、 逃げ帰るは、違った強化をしてしまいます。 恐怖に支配された状態から逃げることで一気に安心感が得られる・・・ それは良いことか、良くないことか。 また、犬に触ったり、リードでの合図や制御をすることは犬にとってストレスがかかるとか 犬に考えさせなければトレーニングではないということを見聞きすると思います。 それは問題がない犬であればそれでよしなのです。 問題があるときは、人の介入や介助が不可欠です。そしてその助けは正しい方向性が必要です。 続きます。

 

Copyright © 2021 私は社会化のドッグトレーナー All rights reserved.