私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

吠えても犬が立ち去らない

オンライントレーニングの「正」についての記事


サークルの中の犬が、かまってほしいと要求吠えをしている というシュチュエーションで考えてみましょう。

叱られていない→吠えた→叱られた・・・吠えがさらにひどくなった(正の強化) 叱られていない→吠えた→叩かれた→吠えなくなった(正の罰・弱化) ママがいる→吠えた→ママがいなくなった(ほかの部屋に行っちゃった)・・・吠えなくなった(負の罰・弱化) サークルに入っている→吠えた→サークルから出してもらえた・・・吠えがさらにひどくなった(負の強化)

この例を出した理由=ややこしさを解消するため・・・ なのですが、頑張ってくださいね。

叱られていない→吠えた→叱られた・・・吠えがさらにひどくなった(正の強化) これ、無茶苦茶???ではないですか?

叱られたのだから罰とか負とかのイメージがあると思うから。 学問ですから何となくのニュアンスとかイメージとかは一度リセットしましょう。

要求吠えの場合でしたよね。 かまってほしいわけ。なので、人が叱りと思うものも、 犬にとってはかまってもらった、とこの場合思ったからこそ、吠えがひどくなった、のです。 吠えたらかまってもらえるのだから。 では、人の対応が叱ったでなく、遊んであげた、だったらどうか?

「おいおい~、うるさいからちょっと遊んでやれよ~」 で、犬が吠えたら遊んじゃった、場合です。

遊んでもらっていない→吠えた→遊んでもらえる・・・ そうですよね、当然吠えはひどくなるでしょう。(中には例外はありますよ。 吠えて遊んでもらったら、通じてそれからは満足して吠えなくなる→ココの場合^^; 要求が通ることに安心するのか、吠えで要求しなくなる、そんな犬もいます。)

この場合も正の強化ですね。 なので とは何か? を考えるとき犬の行動の前になかったものがが出現することということができます。 そのように理解しましょう。

正なのですが、正しいこととか、好ましいこと、とか ご褒美とか、褒めることとかとは違います。 ということは負は? 流れ的にわかりますよね?

 


犬の行動の前になかったものが現れるそれが「正」 で、正の強化とはなかったものが現れることで 犬の行動を強化する、ということ、という現れをいいます。

その時大事なこと 暮らしに生かすための学問ですから、 正、は倫理的なものでなくてはいけない、 そして 強化される行動は人にとって容認できるもの、暮らしやすくするためのもの =犬が生きやすいにつながるものでなくてはいけません。

まずは、倫理。 だから行動分析学は、自閉症・発達障害児療育・特別支援教育・学級崩壊など様々な場で応用されるのです。

と、きっちり学んでいくことで 今まで頭の中にぼんやりしていたものが整理されたり、 誤解していたものが間違っていたことに気がついたりして行きます。 また、倫理観に基づいているので 学びの後には、人間的な満足感が得られる、と思います。

お散歩トレーニングは犬慣れ人慣れ、 ジャックポットのような存在であってほしいので 満足感の得られるものでありますように、と願っています。

飼い主様がテクニックや知識を引き出しに入れて、 それを使える時にタイミングよく出せるように、頑張ってトレーニングしてみてくださいね。

秋が瀬は今年最後、 「吠えても出られる」^^ ということでたくさんの参加者さまにおいでいただきました。 吠えて追い払いたい、感じの子がいます。 しかしいつまでたっても、吠えても犬がいなくならない。

すると表裏一体の怯えが出始める。 それも悪くはない。そこが初めの一歩です。 攻撃的に見える吠えも、実は自信のなさの表れ、私がそう思う理由が 理解していただけますよね? 吠えを恥ずかしがらないで。 全然OKです。

前向きに頑張りましょう! ヨーキーのノエル君、大きな声で吠える、ということで 参加について考えられていたようですが・・・ どうでしたですかね?

 

最初集合から、歩きだし近づく犬に吠えていましたが、 吠えても吠えても、ず~っと一緒に歩くわけでしょう?

だから自分が吠えても その場は何も変わらない、自分の力が通じない・・・行動が無駄になってきます。

すると、本来のビビリ部分が出てくるんですね。 固まる、逃げる、ママの後ろに隠れる、抱かれたい。 で、それを拒否ることなく、受け入れてあげることで、最初の一歩ですね。

さあ、社会化、もう一度始めましょうか!状態。悪いことではないのです。 出ている行動が攻撃的だからと言って、本気で攻撃したいわけではない 防御である、と常々お話しするのはこういうことなんですね。

さ、今日は稲毛。ご参加の皆様よろしくお願いいたします!

 

 

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