私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬を飼うことで望める奇跡

時々立ち止まって考えます。 「私は私でいいのだろうか」 「私でいるとはどういうことだろう」 人から見た評価による「私」そういうものに反発してきた人生なので このままの自分で生きられる何かを見つけることが生きていることの証。 強くある、ことは弱い自分を変えることではなくて 弱い自分のまま、そこで踏ん張ることかな。。。 自分を変えようとすると、泥沼にはまってしまうようなそんな気がします。 アフリカのある村でマラリヤが大流行した時 どんなに病気が蔓延しても、必ず生き残るグループが存在するそうですね。 そしてそういう強い遺伝子が生まれる時には1/4確率で早くに亡くなる兄弟が生まれる、 ということが分かったそうです。 マラリヤに打ち勝つための強い遺伝子が生まれるためには 病気を引き受ける弱さが必要だ、ということ。 それが生命の仕組み。 弱さは悪いことじゃないんですよね。うん、そう思います。

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(2010/06/02)
山元加津子柳澤桂子

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要するに、我々の運命を決めるのは、個体の能力ではなく 適応度でもなく、周囲との相性なのです四方哲也大阪大学大学院教授) 進化は、勝者だけが生き残る、と考えられますが決してそうではなく 多くの種と共存することで「負けないで生き残ったもの」 も多くいると考えられるのではないか? と仰っています。 人も犬も、社会的動物は 負けないでいる、強くあることがすべてではない。 互いの思いやり、助け合うとか・・・ そういうものに意味があるのでしょうね。 強い者、弱い者、いろいろいていい。 いろいろいなくては・・・おかしい。 この世の中のチャレンジは 弱いものが強くなる、ためのチャレンジでなく 弱いなりに自分の居場所を、ポジションを見つけられればそれでいい、と。 弱い犬を持った方は 過剰に保護して、精神的なかまいすぎになることを避けましょう。 不憫に感じることなく、あなたが支えてあげればいいのではないでしょうか? 犬のトレーニング、 わが仔が不憫になる・・・それが行き過ぎて 犬が本当に必要としているかどうかを考えられなくなって 犬の笑顔が消えていることに気づいていない・・・そんな過ちをどうぞ犯さないでくださいね。 強かろうが弱かろうが 犬は自分を憐れんだりしないのですよね。 自分が自分でいられればそれで満足なんですよね。 ふとそんなことを思いました。 100頭、100人いれば100通りの生き方、性格があって そのどれもが尊重される時に初めて共存、と言えるのではないかな、とか。 どうあってもいい。 こうしなさい、とか あれは間違いだとか 決めつけ非難からは、温かさ、優しさ、思いやりは育たないのではないかな? 多様性の中で 過ちや、失敗を、許して、見守り、導く。 トレーニングの場がそんな場であったらいいな。 犬を飼うということは、特別なステージではなく けれど いつでも危険と隣り合わせ。 危険に遭遇した時に、落ち込んで何もかもが楽しくなくなった時に 救い上げてくれるものは? それは目の前で微笑む犬たちであるし、一緒に頑張るお友達なんでしょうね。 勝った負けたの鬱陶しいこの世の中で 奇跡的とも思える良い関係が築かれて行くことをただただ願っています。 こちらと 人気ブログランキングへ こちら にほんブログ村 犬 お手数ですがポチポチと2回、「読んだよ~」のクリックお願いいたします。 トレーニングの予定 【7月のトレーニング】 7月3日(土)・6日(月)・10日(土)・13日(火)・14日(水)・17日(土)・20日(火) 24日(土)・27日(火)・28日(水) 時間:火曜日は午前8時から    水曜日は午後4時から    土曜日は午後4時からです

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