私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

咬み犬君とのカウンセリング(私だったら)

犬を抱っこした、 または抱っこした犬を体制を変えようと抱き直した ソファーに寝る犬の位置を変えたいと体に触れた その時 ガウッ! って・・・犬が咬んだ。 というご相談。 では私だったらそんな時どうするか? とりあえず無言ですかね。 「はぁ~?」 みたいな声が出ちゃうかも。 「どうしたの~~~?」 みたいな。。。 でも決して、 驚いたからと言って犬を叱ったりはしません。 叱れば、また犬にとって叱りと感じる行動をとれば 第二、第三の咬みを誘発させます。 二度咬み、三度咬み、ですね。 カウンセリングにお伺いする時のことを少しお話ししましょう。 いつものように、犬を相手にしませんし見ません。 顔を向けざるを得ない時はまばたきを繰り返します。 動作はゆっくり。挨拶の声もトーンを下げて・・・ こうしてまずは、私が咬まれることを予防しつつ、 犬に一目置かれるように振舞います。 犬にとって礼儀正しいふるまいを心がける、ということです。 対犬のスキルの一つ。 犬に好かれるコツでもあります。 自分の心をまっさらにする、という感じかな・・・ 犬に好かれたい、と思うのは、犬の問題を矯正する者にとっては 当然の願望です。 その願望のない人は、 犬にとってはある時は敵になることがあります。脅威を与える。 犬にへりくだります。 へりくだるのは卑しいことではないし、負けるということではない。 脅威でないよ、という絶対的な安心感を他人が与えられるのは へりくだる精神がなければ難しいのではないでしょうか? 自分を低く、には絶対反対、であれば・・・そうねぇ 犬をリスペクト(尊敬)する。 私はね、へりくだる人ですからね(笑) 歯が当たっても咬んだ咬んだと大騒ぎしません。 「歯が当たった」 もしくは 「確認してくれた」 と思っています。トレーナーというのはそういう存在ですよ。 罰を当てる人ではないの。 失敗を叱らない。むしろその失敗がどういう場面で出るかを 観察できることが嬉しかったりしますね。 なかなか変態じみていておかしいですけど。 痛いのは嫌だから咬まれたくはないけど、 咬んだ犬を憎いとか嫌いとかは思えないのね。 なぜ咬むのかが知りたい。 咬まなくてもいいよと伝えたい。 だから・・・咬まれてもとりあえず無言でいられるのかな。 飼い主さんがせめて、ご自分の犬の専門家であってほしい、 この願いは私のこういう考えから生まれています。

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