私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

攻撃性を考えるひとつの鍵

セロトニン神経の疲れ、それによるセロトニンの欠乏によって 攻撃性が強くなると言われています。 遺伝的にこの神経系の働きがまずくて現れるのが イングリッシュ、スプリンガースパニエルの 「スプリンガー・スパニエル突発性激怒症候群」。 過剰反応の抑制力の欠如ですね。 脳内のセロトニン量が異常に少ない、ということです。

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こちらの本の【前触れなしに噛みつく犬】の中に書かれています。 繁殖の過程で、見た目重視の繁殖が続き ある特定の「良さ」を追い求め過ぎると、攻撃的になる これは犬に限らず他の動物でも言われていることだそうです。 たとえば、鶏。 むね肉を大きくするために繁殖が続けられた結果、 共食いをするような凶暴な鶏が出現した・・・とか。。。 ショードッグで優秀な成績を収める犬の中には、気質的に強い犬も 多く見受けられるようです。 そういう遺伝的なもの以外にも、セロトニン量の少なくなる原因は何か? いろいろ考えられます。 日照不足、冬などはそういうことが影響しそうですね。 犬たちの行動、 突発的な攻撃性、 抑制力の欠如・・・ それがどこからくるものなのか。 社会化期の経験不足でパニック的になるのか。 もともと神経系に異常があるのか。 人からの手荒い接し方でやさぐれた? または心が壊れてしまったのか・・・ 物言えぬ犬のことは、想像の域を超えないことが多いですよね。 でも、動物は運動によって脳細胞が活性化するという研究があります。 私はそこに期待しています。 暮らし方で攻撃性を抑えていける、という希望はここにあります。 なので、どんなに小さな室内犬でもお散歩は必須です。 日光の中、走り回らせてあげてください。 飼い主さんと走りまわればなお良いと思います。 セロトニン神経を鍛えるために必要なものは、規則正しい運動。 触れ合い、語りかけ、意欲を持たせること、だと思います。 基礎的なトレーニング 飼い主さんの指示を聞いて行動に移す、というトレーニングも有効です。 脳の前頭葉を発達させますので 情動的な行動の抑止になるのです。 その他前頭葉を発達させるためには? そうですね、認知力を養う。だから社会化が大事なのです。

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