私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

甘噛みの抑制(4)

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犬が獲物をしとめるために噛む、 それ以外にも噛むという遊びの目的があるのをご存知ですか?

犬は社会的な動物です。

犬と犬との関わり合いの中で生き、また家庭犬では 人との関わり合いの中に生きています。

そういう社会の中で、 気に入らないことがあると噛む、というのでは困りますよね。

また、その噛みが、 相手に怪我を負わせるものであってはいけません。

そういう行動は非社会的な行動です。 (犬は人以上に社会的な動物だというのは私の感想。ルールは守るという DNAに準じて生きているもの。)

犬も正しい関わりを持たないといけない、そのために、 生まれて兄弟同士、また親犬に噛み加減を教えられて育つのです。

社会的攻撃を学ぶのが甘噛み遊び、ともいえると思います。

一方的に噛んで攻撃するというのでは負傷した命がさらに痛手を負い、命を失うことになります。

弱い者いじめはNGです。

噛んだり、噛まれたり。噛んで叱られたり。

役割分担も甘噛みで学ぶことなんですよね。

そんな刺激のフィードバックで脳の抑制機能が発達していく、と言われています。

噛まれた痛み、 噛まれて叱られた心の痛み、 それらが脳の古い部分(扁桃体や海馬)に入って、前頭葉に行くと すぐさま、抑制の力が働くように、 動物は遊びを通して学ぶのだそうです。

なので、 甘噛みなど、噛んで噛んで仕方がなく、叱られると逆切れする犬は 脳の大事な抑制力が働いていない状態、といえるのですね。

そこを考えて、 甘噛み矯正はどうしたらいかを考えていかないと、ただ罰を与えるだけになってしまう、 そしてさらに犬を興奮させる、または無力感を植え付ける、ということになるのです。

甘噛みに正しいフィードバックを与えないと、前頭葉が育ちませんよ、 興奮が抑えられませんよ、 自制がきかないので、都度、 人が制止していかなければいけませんよ、ということは 非常に暮らしにくくはないですか?・・・ ということです。

大切なことは、 生まれて2ヶ月間は犬の中で社会化させる、ということ。

親や兄弟と離してはいけない、ということです。

離されてしまった犬に対しては 犬のように教育できればまあOKだ、ということです。 (ショップに陳列は言語道断)

犬のように・・・それは・・・? 犬のように叱ることに遠慮しないということ。

弱気の虫のある方には 命を育てることは重荷であると同時に 犬の命が弱々しくなる。 弱々しさは自信のなさなので、犬が自分で乗り越えられなくなった時に パニックのようになるのではないかな。

というようにとっても大事な社会化期。 体当たりで飼育しましょう。

そして社会化期の重要性も理解してください。

 

 

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