さて、今日のお話をするにあたって・・・ 今までの思春期の記事で問題を乗り越えることについて、もう一度確認しますよ。
思春期、またはそれとは違う時期での、犬の問題行動。 それが問題かどうかは、人の感じ方もあり、問題ではないことって多いです。 たとえ問題だと思っても、それが現れるためには、それなりの訳がある。
本能、 意思が伝わらないイライラ、 環境がストレスフル、 思春期のホルモン・・・など。 理由があるのですから、 問題を叱って出さないようにする、 その発想では後々もっと大きな問題が出るかもしれない、ということ。
問題にその時々、精一杯対応する、頑張ることが大切なのです。 あきらめない、ということ。 問題を封印してはいけませんね。
と確認できたところで、基礎トレーニングの重要性のお話しに移ります。
未熟な脳にとって、 一度現れた興奮 警戒 常道的な行動 攻撃性 など・・・ その興奮を鎮めることがとても難しい状態です。
難しい言葉で言うと 脳の辺縁系に支配された興奮症状。 これを鎮まらせるのには・・・?
まずは、 興奮のスイッチを入れないような工夫をすること。 次に、 入ったスイッチを切る練習をすること。 これには・・・? 脳の大脳皮質を鍛えます。 何が有効かというと、基本的なトレーニングです。
強制訓練ではありません。
強制的に行わせるのではなく(痛みや恐怖に支配された強制は それは辺縁系に支配されている状態と変わりはないのではないか? と私は思っています。) 自分で考えさせます。
安心感や、楽しみの中で、 飼い主さんが何を伝えたいのか、犬が自ら考えることが大事です。
次の動画は、かなり前のお散歩トレーニングの時のものですね。 何も指示を出していません。 後
ろ手に隠した手の中のおやつを、いかにゲットできるか、 ルナちゃん、市ちゃんに考えてもらってます。
私の考えは「おすわりしたらあげるよ」です。
前に来たら、「そうねぇ~いい子ね~」という、ヒントを出す。 アイコンタクトしてきたら瞬きして「そうね~」。
おすわりでもらう、と理解できるまでヒントを与えるのはありですね。
トレーニングの目的は? 自分で自分を抑えることが出来るようにする、です。 とっても難しいことを要求するのですから、地道に根気よく付き合ってあげるしか手はないですね。 思春期に限らず、一生続く、と考えた方が 犬と暮らす楽しみは深く愛おしくなると私は思っています。