怖いものに 自分では対処できなくなって起きる吠え。
今日はこれについて考えてみます。
自分で乗り越えられないものに会うと 固まる犬もいますし、吠えが止まらない犬もいます。
どちらも、芯のところは「怖い」と感じている、 そのことを思いやってあげて対処法を考えます。
吠えも、一見攻撃的と見えるかもしれませんが 攻撃は一点集中、冷静に攻撃対象に向かいます。
パニック的な吠えは、周りのもの手当たり次第噛みつくという 転位噛みが現れるのが特徴でしょう。
噛みの現れない犬もいます。 それは、その時に何をすればいいのかが考えられなくなっている という状態でしょう。
ということは?
そのような状態になる仔には、何かをさせればいい ということになります。
そこが目標です。
パニックが起こる前に働きかけますよ。
恐怖で吠えが止まらないのは 脳の制御がきかないということで、 理性ではなく、本能が勝っている状態と考えると、 オートバイや自動車、自転車などに本能的に飛びつく、という行動にも 応用が出来ると私は思っています。
やはり、行動が起きる前に、というか 犬の頭の中で行動に向かうことがひらめいた瞬間に働きかけます。
その方法が、くどいですが 名前を呼んでおやつ、 なんですね~。
働きかけ=名前を呼ぶ、です。 (名前を呼ばれたら、飼い主さんの元に吠え止んで戻って行く、出来れば足元に をお仕事にしてしまえばいいのです。)
だから! 繰り返しますが、本能的なもの、パニック的なものに打ち勝つものが あなたの呼びかけでなければいけないので 名前=良いこと、とびきり良いことでなければいけないのですね。
名前を読んでも反応がない=良いことがないと犬は思っている のですね。 多くの方は、制御のつもりでリードショックを与えると思いますが 馬は鞭打たれると速く走れ、と思うように・・・ひょっとしたら? もっと吠えろの合図になっていないか・・・? 叱られても吠え止まないのは?
それが正解=吠えるものだと思い込んでいるのではないか?
吠えなきゃいけないと思い込んでいる犬に もっと刺激の強いリードショックでないといけないの・・・?
なんだかなぁ~、 人間のやることは摩訶不思議、理不尽、支離滅裂・・・ なのかもしれない。
思い込み・・・ 吠えることが自分の出来る唯一のこと、だと思っているのでしたら 止めさせよう、と思うより、 「もう吠えなくてもいいよ~」 の解除の合図としての名前を呼ぶ、でいいと思うのです。
そして報酬としてのおやつ。 インターセプト、ホールドラッピングと組み合わせればもっと飼い主さんの意思は伝わりやすいはずだと思います。