犬が慣れる、慣らす、ということを考えてみます。
まあ、いわゆる社会化ですね。
社会化の扉が閉じるのが大体4カ月頃。
そうお話しすると、
「うちの仔はもうその時期を過ぎてしまっているのでだめなのでしょうか?」
とムキになる方もいらっしゃいます。 何度もお話していますが、 犬を育てるということは、競争ではありませんので、 時期を過ぎている犬については、飼い主さんの工夫で慣らしの継続を行ってあげて下さい。
それぞれのペースでお願いします。 だめではないけれど・・・難しいのです。
お念仏のように唱えていただきたいのは 慣らすことに強制するのはNG,であるということです。
強制的に何かをさせると、怖いという思いが生まれますね? 恐怖に支配された脳の状態では、何も学習することはできません。
おそらく、食べ物が食べられない状態でしょう。
また・・・ 恐れてはいないけど、極度の興奮状態でもおやつは食べられないですね。 なので・・・ 食べられる=理性が保てている、 と言いかえることもできるかな、と思っています。
ということで、慣らしの場面には積極的におやつを使います。
今日の動画は(お見苦しい画像でしょうが)アルミのクールボードに慣らす様子です。 パピーの頃でしたら、数日は部屋に放置して、その物体に慣らす というのもありでしょうけど、たまたま近づいて乗ったら爪の音がして 顔は映るし、冷たくて怖かった、という思いを勝手にして そこでもう、怖いものという思いができあがてしまう、ということもありますから やはり飼い主さんの管理のもとに慣らしのトレーニングをすぐに始めるほうがいいのかもしれません。
ケースバイケースです。
違いの分かりすぎる犬、何かが違っていることが妙に引っかかる、 ある意味、知能の高い犬は、相当ゆっくりと慣らさないと自分で物語を作るから厄介ですよ。
でも・・・ チャーリーがそういうタイプですけど、 経験=年をとるって素晴らしいですよ。 それなりに、処理能力が高くなって いちいち、ピーピー大騒ぎしなくなりますから。
さてさて、足を乗せるとチャカチャカ音がしますので、チャーリーには難関です。 ココは意外にも鈍感大雑把なところがあるので おやつがあれば、平気です。
ココはどんなに怖がっていてもおやつがあれば、一番先に近づいて たいてい一番先にもらって、さっとその場を離れる・・・という達者な犬です。(笑)
ボードの上に抱っこして乗せたりしませんよ~。 いいですか?
社会化のポイント=自ら近づく でしたね?
いざという時に頭から抜け落ちてしまわないように。 ボードの上におやつを置いて呼び寄せて、自分から乗るまで励まします。 しばらく乗っていられるように、チーズを塗りつける、っていうのもありですね。
こんな感じで、新しい物に慣らしてあげて下さい。 強制する飼い主さんのことはいざというとき 信用しないですよ。 「おいで」で来ない理由のひとつかもしれません。