安全距離・見えないなわばり の中に書きました。
社会化というのは 安全距離を狭くする作業のことを言います。
で、気がついたことを書き留めておきたいと思います。
この日、チャーリーは市ちゃんとは初対面。
初めて会う仔、(パピーはほぼOK)には間違いなく 警戒吠えの出るチャーリーですが・・・ 市ちゃんのように100倍 10倍 倍返しするタイプの仔には まず・・・様子見です。(爆)
先手に吠えられれば・・・逃げ腰です。
どうも気に入らないのは…たぶん、匂いを嗅がせることができない小心さのある犬、 みたいです。
おそらく・・・鼻と鼻を突き合わせたときに、臆病な仔が じっとしていられなくて「ガブッ」とくるという経験が多かったから。
遠くに犬の姿を見つけると、怖いのなら近づかなければいいのに 攻撃をするとか、追い払いたいとかでもなく、 わざわざ近くまで、がんがんにリードを引いて行こうとするのは・・・ 確かめたいから なのかなぁって思います。
いろいろ複雑なんですね。(笑)
でも・・・だから、こういうときにチャーリーに対しては 「NO」 ではないですよね?吠えても、NOではない。
「大丈夫よ」 なのですね。 これは自分への確認の意味もあります。
こう見えても、意外に思われるかもしれませんが チャーリーの安全距離は非常に狭いです。 (安全距離が狭い=他の侵入に関して鈍感=ストレスが少ない)
隣の仔との接近にも無頓着なんですね。 もともとの性格がとても優しいですのでガウガウ遊びの時も絶対に歯をあてませんし。
「痛い!」 というとものすごく申し訳なさそうにします。
初対面の仔には、回り込んで近づくという犬語が話せる仔ですし ココにおもちゃを奪われても、奪い返すことのできない仔・・・ と、親ばか炸裂していますけど(爆)
ただ・・・ 見慣れないもの、ぱっと見が怖い感じ(笑)、新しいものに対して 違いが分かりすぎる=警戒するところが 非常に強いです。
こういうタイプの犬には堂々とした犬を用意できるかどうかで 犬慣れ、犬嫌いのトラウマから救ってあげることができると思います。
なので、挨拶をさせるとか、一緒に歩くとかするときに 相手を選ぶ、ということが大切になってきます。
相性もありますからね。犬の持って生まれた強さも違いますし。 強さ、というのは、動じないことね。
お散歩トレーニングの目標は、一緒に歩くなかで相性のよさそうな犬を見つけて 犬慣れを加速させることとともに、 吠える犬、怯える犬に安心して接近させられる犬を育てることもあります。
おかげさまで、パピーから参加している仔の中で 運よくそういう子が育っていますので、これから参加される方は 私が見極めて、一緒に歩く、挨拶する、遊ぶ、おやつを一緒に食べる、等・・・ 教育係的な犬を当てさせていただきます。
最初の神妙な顔から・・・一転、 そうですね、おやつが出てきました。
こんなに笑顔になれるのですから、おやつの力を軽視する必要はないのですよね。
特に、社会化、犬にとっての安全距離を狭くさせるためにも おやつを有効に使いたいと思います。
人の手が怖い、だからとっさに歯をあてる・・・ 犬としては当然、安全距離を無視した人も悪い、しかし とっさの手も嬉しくなるくらいに、おやつをもらい続けたらどうだろうか?
咬傷事故を減らしていくためにも、おやつによる人や犬との安全距離を狭くする作業と おやつをもらう喜びは欠かせません。 やはり、人の意識改革も加速させないといけないと思います。