安全距離・・・犬がまったくいないから犬にとって安全な距離 ではないんですよね。 見えていても平常心が保たれるスペース、距離が安全、ということです。
なので、犬が嫌い、すれ違いに苦労する、見ただけで興奮する という場合でも犬に一切遭わなくさせる、というのは・・・ちょっと違います。
犬に出会わないのは、飼い主さんにとっての安全なだけで 犬にとっては将来の保険にもなりません。
保険として、慣らすこと=社会化は続きます。
犬が嫌いと言ってもすべての犬と合わないわけではなくて、 何かきっかけ、原因があるのでしょう。
それを飼い主さんが観察によって理解することも毎日続けないといけません。
何が原因かで、直し方も違ってきますから。
一番いいのは・・・犬の中で平気にいられるように、慣れさせること、だと思います。 (お散歩、というのは犬同士挨拶する、というより 飼い主さんと犬との共同作業なので、運動や遊びと探索 ちょっとしたトレーニングが目的なわけですからね。 犬同士を遊ばせる、というのはお散歩ではないですのでね。)
だから・・・
訓練として 挨拶をさせるとか、 犬同士近くにいて、伏せさせる、っていうのは良い方法ではないのですよ。
それは特別な状況、ということだと思います。
無暗に近づけてはいけないんです。
安全距離を見極めてあげてください。
安全距離 http://charlie1210.blog113.fc2.com/?q=%B0%C2%C1%B4%B5%F7%CE%A5 (安全距離・見えないなわばりhttp://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-205.html)
でも、やはり、避けられない接近はあってですねぇ・・・ お互い匂いを嗅いでいたら、突然ガウってなった、というやつ。
または・・・出会いがしらに遭遇して大パニック、とか。
どうしてこうなるのですか?
もう・・・とっさの出来ごとに飼い主としては八つ当たり的に(失礼) 理由を聞きたくなりますが・・・
犬には居心地が悪かった、ということだとその時を乗り切るしかないのです。
そしてできれば
「アッハッハ~~~、またガウってなったね~」 「そうねぇ~、嫌だったんだね~、アッハッハ!!!」
と飼い主さん同士がお互いに明るく通過できればいいわけです。
これも・・・ 犬は吠える、噛むことがある 人間には理解できない行動をする、 人は寛容さが必要、寛容さは共生への第一歩、 寛容さがないと飼い主さんを追い詰めてしまうことがある ということが 犬飼だけでなく、すべての人の基礎知識として育つことで 明るい犬との暮らしが見えてくると信じているんです。
これだけ犬が増えてきて、 犬が嫌いだから犬は隔離してくれ、的な意見が空しくなってきたと言っても (そういう意見もあるんですよね・・・実際はね) 犬を飼う人たちが、勢いに任せて強く出て、 どこでも犬連れOKとか言い出す、というのは時期尚早で、 まずは、 すべての人が 犬とはどういう動物で、どうやって接したらいいのかを学ぶ。
その学びが犬の命を保証する(殺処分を減らす)ことにつながるのです。
理解があって、努力があって、次に犬の権利を主張していかないと。
社会とのスムーズな関係の中で犬を社会化していきたいです。
社会化のトレーニングをするときに、私は通行人や犬連れの方に 「すみません、この子の人慣れの練習のために おやつを食べさせてあげてくださいませんか?」 とお願いしています。
こういうやりとりがスムーズにいく社会でありますように。