私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬との社会化

犬同士、見知らぬ犬同士が出会った、 最初、ワンワン吠えながらも、相手の反応を見て 次第に吠えが少なくなり、鼻を突き合わせたり、互いのお尻の匂いを嗅ぎあったり・・・ 最初はどうなる事やらという感じですが・・・

まあ、犬同士普通の反応ですね。 しかし・・・ 最初が激しいので、双方の飼い主さんは引き気味、 犬のリードを引いて挨拶させない様子は多く見られます。

その結果、犬という存在に社会化されない犬が生まれます。 ワンワン吠えたからって、相手の犬を噛み倒す犬はいません。 ワンワン言うのも犬の正常な反応のひとつです。 むしろ、ワンワン吠えるのを飼い主さんが気にして強制的にやめさせると、 吠えずに唸る、噛む、という突拍子もない行動を起こしたりすることがあるので 要注意です。 (吠えながら、唸りながら突進するというパターンにも陥りやすい)

また反対に、自分は相手のパーソナルスペースに入り込むのに 相手の侵入を拒んだり、匂いを嗅ぎたいのに、自分は嗅がせないという 嗅がれると逃げ回ったり、座り込んだり、噛みついたりという行動に出る犬もいます。 すべては犬への社会化不足です。 (ただ・・・普通のお散歩では仕方のないことですね。 事が起きてからでは収支がつかなくなりますから・・・ オンリードである、というのも犬にとっては逃げ場のない感じがあるでしょうし) そういう社会化不足の犬が出会うわけですから、 飼主さんが予測できない行動が起こるのも無理はありません。 チャーリーはワンワン大騒ぎですが、実は無害な犬です。(爆) 柴の市ちゃんも、ギャウギャウ大騒ぎしますが、無害です。

一見、攻撃的に見える犬が、実は人側の観察による攻撃性であることが多いので注意してください。 人間の思い込みが犬を壊す事もあります。 むしろ大人しく見える犬の方が 相手の犬を脅かす存在であったりします。

大人しく問題がないと思われて積極的に社会化を行われずに育つと 犬としてのルールが身についていませんので 相手の犬を追いかけまわすという悪い癖が残っていることがありますし、 いらついて、吠えに過剰に反応したりします。

犬との触れ合いがないまま育つことで、 犬相手にどうしていいのか分からないから大人しくしているだけなのかもしれません。 社会化を十分積ませて 夢中になって相手の匂いを嗅いで、相手を知りたいという欲求を育ててあげなければ 自分も、相手の犬もストレスがたまるでしょう。

犬なので、 たとえ人間社会の中で生きるのだとしても 犬として生きるわけですので、犬に十分社会化させなければ暮らしにくいですからね。 そういうわけで、お散歩トレ-ニングがあるのですが 犬同士を社会化させる、といっても犬同士を絡ませる場所ではありません。

絡んで成長する犬は絡ませますが、 絡んで欲しくない犬もいますね。 絡めなくてももOKなんですよ。順々にで大丈夫です。 そこに犬がいても自分を失わずにいられる (攻撃的になったり、いらいらしたり、びくびくしたり) 自分を取り戻すための、犬慣れの場所という考え方でお願いします。

 

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