イタズラをしている現場を押さえて、 的確にその行動を止め(叱るのではなく、止めて、正しい行動を教える=矯正する) ・・・ この場合を考えてみますね。
今までにお話ししてきたことから考えて、行動を止めるためにはどうしましょうか? そうです!!! 名前を呼ぶ♪ でも・・・ 一時的で、またイタズラを始めるのです、というお悩み・・・ もっともですよね。
いつまでも イタズラがおさまらないのはどうしてでしょうか? (叱らないから、って思いますか? では?叱っているのにイタズラが止めさせられないのは?どうしてでしょうか?)
それを考えてみます。 犬は2歳頃、真の自立期を迎えることで ホルモン的な落ち着きを見せるようにはなると思いますが 一つ一つ正しいことはイエス、違っていたらノーを教え、また・・・慣らしたり、地道な取り組みをしないといけません。
勝手に落ち着くと思ったら大間違いです。
勝手には落ち着かない、のです。 人間側がバタバタしている家庭ではなおのこと落ち着けるはずがない。
それでも・・・ 毎日の暮らしの中で、やっていいこと悪いことを区別できるようになります。
犬は人間のように、イタズラをしたいわけでなく、 行動が、たまたま人間社会ではイタズラだとされる、のですから。
・・・
イタズラの現場を目撃しました。 「○○ちゃ~ん♪」 で呼びます。 叱り口調ではないので、いそいそやって来ますよね。
で、飼い主さん!それだけで終わっていませんか?
そこからが勝負なのです。
「分かりました!勝負ですね?で?どうやって叱るのでしょう?」
・・・
だから! 叱るのではありません。
犬が来ました。
そこから数歩下がって「おいで」 次は「スワレ」とか、「フセ」とか、 鬼ごっこが始まってもいいですね。
そうすると、いたずらを忘れて飼い主さんと夢中で遊べます。
いたずらよりも楽しいことがポイント。
また、思い出したようにいたずらを始めても、飼い主さんがじっと見据えるだけで いたずらを止めるはずです。
そうなります。
犬はそのくらい、楽しいことが好き、飼い主さんがかまってくれることが好き、なのです。
正しい習慣づけのためには 飼い主さんが犬にとって魅力的になること いたずらよりも楽しい存在になる、短時間でも思いっきり遊ぶことで満足させて 一頭でまったり眠ることを覚えさせます。
それができてくると、悪い行動でも「いけないよ」 の一言でまたは、名前を呼べば(少し不快感を込めてみましょうか) いたずらが正しい行動でないことが伝えられるはずです。
犬はもともとそのくらいのことはできます。
飼い主さんがしないから、できないだけだと思いますよ。
毎日根気よく、特別なトレーニングなどではなく、 こうした関わり合いが犬にとっての一番の教育(しつけ、とも言う)なのではないでしょうか。
で、 成長して、正しい行動を反射的に、習慣的に選択できるようになる、 ということですね。
ハードルは飛べる高さに設定してあげましょうか。