私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

噛む犬は悪い仔?




これはマーリンさんのところのファピ君、心配そうに見ているのはランス君。
ファピ君は去年ドッグシェルターさんから里子でやって来た仔です。
その経緯についてはマーリンさんのブログをご覧ください。
http://mariiseisyou.blog64.fc2.com/category4-1.html

仰向け抱っこで、お手入れをする時などなどで・・・
このような状態になってしまいました、ということです。
歯周病が酷くて、痛みがあった、その痛みによる反応なのでしょう。

マーリンさんは、その他はいいところばかりのファピ君なので、
これも個性と受け止めて、生涯自分のところで飼育されるという決意に
一点の曇りもない、とおっしゃっております。
(これが里親になるということですよ。トライアルしてやっぱりだめだから、
そういうのは私は・・・ちょっと受け入れがたいなぁ)

この場ではこうして抱かせてもらっていますが(上の写真)
皆さんは無理にする必要はありません。
ただ・・・どうしてもこの体勢はお手入れに必要になってきますので
直せるものなら直したいですよね。
今日はそれについて考えてみましょう。


犬の心拍数は瞬時に上がったり下がったりする、そうです。
(これについては次回お話しますね)
そして・・・大きな音は・・・心を鎮める=脳の興奮レベルを下げる
ことができる、そうです。

こういうことをお話しすると
犬の悪い行いを叱る、ことを肯定したと受け止めて
叱りを日常化する方がいることを危惧します。

叱るのではないですよ。

我に返させるのです。

人間側の心の持ち方は、その人の行動を支配しますので、
叱る=日常が荒れてきます。荒れる?
犬に対する接し方が荒くなります。

犬は気持ちを察することはしませんので
目に見えた物を信じます。
だから・・・雑に扱われれば、警戒するのは当然ということになります。

心拍数に話を戻します。

上がったり下がったりが急激に起こりますので
このガウガウ状態の心拍数激高の場面でも、大きな音を聞かせたら?
どうなんでしょうか?
ということがこれからの私の取り組み(予定)です。

大きな音・・・
コラッ!
っていうのが一般的ですが・・・うちの犬たちはそれで鎮まりますよ。
普段叱らないし、叱られることが彼らにとってダメージにならない飼育をしていますから。

信頼関係には自信があります。

私が守り切る、たとえ自分の犬に牙を向けられても怒らない、という・・・自信。
(ちょっと変な人でしょ?)
でも・・・多くの家庭はそこまで犬との関係を深めていないですよね。
だから、飼育にいろいろ迷いが出るのだと思います。
そういう方が「こらっ!」と言って犬に通じるか・・・?
通じないですね。残念ながら。だから、多くの方にお教えするとき
叱らないでね、とお断りをするのです。
ガウガウの噛みつきが出たパニック時においてもそうです。
叱るから、酷くする。叱らなくても
「だめでしょ」とか「ノー」も多くの場合噛みつきを定着させてしまいます。
無言が一番。できれば拘束。写真は力は入っていないですが、ファピ君に噛まれないように
保定はしているんですよ。

この時・・・必笑ガチャガチャを耳元で鳴らしたらどうなるかな?
・・・

ちょっと今何件か噛みつき相談受けていますので、いろいろ対策を練って
危険のない、効果のある方法を見つけてみたいと思っています。
経過発表をお楽しみに。
精一杯頑張ってみたい。

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