私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

オスワリ



お散歩途中、野良にゃんこに遭遇したチャーリーの動画です。
(にゃんこはチャーリーに動じず、いつもそこに鎮座しております^^;)
さて・・・
動画の最後に、指示も出されずに、ハンドサインもなく
自ら座ったチャーリーをご覧いただけましたか?

猫に対しては、あられが家に来たおかげでよく慣れることができましたが
(この過程についてはまたお話ししますね)
家にいる猫に慣れたからと言ってよその猫に慣れたか、というとそうはいかないのですね。
犬は般化が苦手、というのはこういうことです。


 

さてさて今日はオスワリについてです。
以前の火曜日のクラスで、「オスワリ」のお勉強をしました。

「えっ!?おすわり?うちの仔はできるわ」

本当にそうでしょうか?
おやつが欲しくて人に飛びつこうとしている時、
相手の犬が気にいらなくって吠えかかろうとした時
信号待ちで隣に人がいて飼い主さんの横に座らせたいとき・・・
いかがでしょうか?

犬は指示しなくても座ることはできて

家庭犬に座ることを強要する場面はそうそうなくて、

では、なぜ犬を座らせる必要があるか?もしかしたら・・・ないか?

・・・




オスワリ=楽しいこと♪
と関連付けていますか?




私は犬に対する働きかけを「良いこと」と関連付けることに成功したら
トレーニングは不要だと思っているんです。
まあ、関連付けることがトレーニングと言えばトレーニングなんですけどね。


良いこと、楽しいことと結びついている「オスワリ」だったら、
飼い主さんが座って欲しいと思った時、
「スワレ」
と指示することが、犬のストレスになる、とは考えなくてもいいはずです。

おすわりが楽しいことなのに、
興奮状態で、指示に従えないのならば
興奮時状態(執着状態)にあることを心配した方がいいはずですね。

楽しいことが耳に入らないくらい、何に夢中になっているのか、
多くの場合は、「良からぬこと」・・・ですよね?
攻撃的な気分でいる、とか
イタズラに夢中になっているとか
要求を通そうとわがままになっている時とか。。。

だから、
オスワリさせて、我に返してあげましょうね♪
というのが私の「オスワリ」のトレーニングの意義です。
名前を呼んで、我に返す、のと同じ理屈になります。

犬自身に考えさせますよ。
指示を出さなくても座る、とは犬が自ら考えた結果の行動です。


こういったゆる~い方法は、犬の心を壊すことがないという反面
結果が出るのが遅いので、飼い主さんの根気が試されると思います。
犬生一生、上手くいかないかもしれないですよね?

それでも、一緒に生きていくということは、困ったことも丸ごと否定しないで
否定しないながらも、犬自身ストレスなく生きるために矯正してあげる、
そういう気持ちがいいですね。グッド!



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