またまた、三度、ココの動画の登場です。
これには、いろいろなカーミングシグナルがあらわれますので、
今日はその確認と、
おやつを使わないしつけの、「褒め方」の注意点をお話しします。
まず、動画の確認です。
舌をペロペロさせる。
まばたきをする。
そっぽを向く。
頭を下に下げる。
地面の匂いを嗅ぐ。
座る。
(途中、逆くしゃみが少し出たのは、カーミングシグナルではありません。
もっともインパクトのある動作でしたが。)
カーミングシグナルとは?
犬がストレスを感じた時に、相手をなだめたり、敵意がないことを示したり
自分自身を落ち着かせるためにも発するシグナルだと言われています。
なぜ、このお話をするかというと、
昨日のおやつを使うか使わないかで、
「使わない」
と考えた、または実行している方に
一点だけ注意していただきたいことがあるからです。
おやつを使う利点というのは、例えば・・・
犬が怖いけれど相手に近づいておやつをもらう時
怖さよりも、食い気が勝っているわけですよね。
さっと奪うように食べて、去ってもOKです。
食べる喜びを感じることができた、
怖さを少し克服できた。犬にとっては少しだけでも自信になりますね?
では・・・
おやつを使わないとすると・・・?
相手を距離を置いて見させて、犬が見たら
「OK、よ~くできたね。」
と褒めるとしましょう・・・。
その時、飼い主さんは心をこめて褒めているとしますね?
ですが・・・犬の表情を見てください。
舌をペロペロさせる。
まばたきをする。
そっぽを向く。
頭を下に下げる。
地面の匂いを嗅ぐ。
座る。
このような行動がでていませんか?
出ていたら、怖さが表に出ているだけで、
褒めは伝わっていません。というか、褒める意味がない。
怖がっていることを褒めてしまう、ケースにもなりかねません。
なので、シグナルが
出ているかどうか、いつも観察してくださいね。
(少々乱暴な比較になってしまいましたね。
でも、食べられる、ということを軽視してはいけませんよ。
社会化のトレーニングには必須事項でしたね?
最も正しいのは、見させる距離を慎重に取って、おやつを食べさせること、
食べられれば、状況をクリアーしていること、でしたね?)
褒め方が大げさであっても、犬には緊張感を持たせてしまうことがあります。
ペロペロと舌を出すことが一番多いかな?
カーミングシグナルとしては。
アグレッシブな犬が、ドーンと挨拶に来た時に
わしゃわしゃ、なでまわしても、ペロっと舌を出すことがあります。
「撫ですぎです」
ということでしょうね。(強気そうに見えて、実はナイーブなんでしょうね。)
・・・
というように、人間が褒めであると感じる行為が、実は
犬には迷惑な場合もある、ということを頭に入れて
犬が本当に喜んでいるかどうか、日々観察を怠らないようにお願いします。
ココはカメラを向けられるのが苦手です。大抵、そっぽを向くか、
地面の匂いを嗅ぎ始めます。最初の一回で成功しないと
こんな写真ばかりになります。