私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

拾い食い

今日のお題・・・拾い食いは みなさん・・・多くの方がお悩みかと思います。

この防止のために、トレーニングに励んでいらっしゃる方も多いでしょうね。

拾い食いと言ってもいろいろ

パピーの頃の拾い食いと 食べ物が落ちている時の拾い食いと あとは(これが問題なのですが)何かの心理的な問題が表面に現れている拾い食い。 大きく分けると、この3つという感じですかね。

パピーの頃、特にラブラドールの拾い食いは半端じゃありませんね。 掃除機かお前は! みたいに、地面を綺麗にしつつ歩きます。 これは大問題ですが(飼い主さんにとっては) 犬にしてみたら問題はありません。(問題行動ではないという意味です。) (危険なものを食べるという事に関しては双方にとって問題ですが)

コグマ、ヒグマの食域の話

ムツゴロウさんのお話しの中に、ヒグマの食域が出てきたことがあって 興味深かったのですが、 コグマは離乳時期にはびっくりするくらい、いろんなものを食べるそうです。 食べ物を選ぶ幅が広い、取りあえず、何でも口にして食べてしまう、みたいな。 自然界に出た時に、とにかく見つけたものを食べて、生存率を高めないと、というわけです。

子犬はとりあえず口に入れてみる

「でも~、子犬が食べ物ではないものを食べるのは危険ですし、おかしいですよね」 まったくそうですが、取りあえず口に入れてみる、 そこが犬にとってはポイントなのかもしれません。

成長すると匂いを嗅ぐ

次第に成長すると、まず匂いを嗅ぎます。嗅いで確かめる。 そして食べられると判断すると、食べる。これが成長したということ。

離乳時期の犬はとにかく、匂いも嗅がずにパクパク口に入れて(食べているというより口に入れてくちゃくちゃ噛む)・・・

成犬になったらなったで、落ちているせんべいや、ポップコーンやらを 目にもとまらぬ速さで食べる・・・ 食いしん坊万歳の洋犬には特に多いように思います。

日本犬には少ないかな?ないというわけではありませんが。 警戒心にも関係するのかもしれませんし・・・ いまだに理解不能・・・ですね。 はっきりしたことはわかっていません。 わかっていないので、矯正法もないというか、そもそもこの犬の行動を 100%止めさせることは出来ないと認識したほうが良いです。

 

咥えた時出してもらうには?

ここでも、予防と、 あとは万が一咥えた場合に、出してくれるようにしておく、 ということを考える方が気持ち的に楽です。 大きな声で「あっ!だめだめ。」 と言い続けると、わざと早く飲んだり、絶対に目を合わせようとしなかったり まあ、言わば・・・意地ですかね。 執着というやつ。 これになるとなかなか矯正も難しいので、大騒ぎせず、冷静にということを お願いしたいと思います。

食べ物を使って交換のとき

チャーリーの松ぼっくり咥えは半端じゃないです。 これはトラウマが転移した行動なので、こちらが必死になるほど 放してくれません。 なので、食べ物を鼻先に持っていき(交換は効きませんよ、トラウマが絡んでいますから) その食べ物を生きたもののように動かす、 そしてほおり投げる。 それに食いつくので、松ぼっくりを放してくれるわけです。

むしろ拾い食わせる

お散歩中の拾い食い防止には 時々呼んで足元に来させる、地面にわざとおやつをまいて おやつならば食べてもOKだと覚えさせる。 こんな方法もあることをご紹介しておきましょう。

根気のいる作業ですが、頑張っていただきたいと思います。

(理想的には、「ついて」で歩けること。口が地面につかないくらいのリードの長さを維持する、しかもリードにはたるみをつける。 飼い主さんは忙しいのです! 顔が地面に向かったら、リードが張れますよね? そうしたら、名前を呼んで、飼い主さんに意識が向くようにしましょう。

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