私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

犬を興奮させる人



犬が人に会って、嬉しくてピョンピョン跳ねる・・・
嬉しそうですね~。
これは、支配性ではありませんよ。
むしろ、従順さを表していると思います。
顔の近くに行きたい、顔をなめて自分の感情を受け取ってもらいたい
無意識の気持ちの表れだと受け止めてあげたいな、そう思っています。

ただ・・・
成犬になって、自分で自分が抑えられるようになってくると
必死でこらえますよね。
飛びつきたいけど我慢するようになります。
これは、人に服従しているのではなく、
飛びつきを抑えて、人に敬意を払えるようになったのだと
私的には認識しています。
そうなってくると、こちらの指示に、必死で耳を傾けてくれるし
次は何をするのかな?と
きらきらした目で見つめてくれます。
犬とそのような関係を結びたいから、私たちは頑張るわけで、
そのような関係を作ることが、犬と生活する醍醐味なのでしょうね。

しかし・・・
何時まで経っても、ばたばた落ち着かない犬もたま~に見受けられます。
そういう飼い主さんはある誤解をしているのかもしれませんね。
それは・・・
犬が興奮していることと、喜んでいることの区別がついていない。
ということ。

「だって~、キャァ~可愛い~って言うと
犬は喜んでくねくねするし、飛び跳ねてくれるわ。
とっても嬉しそう。私はいつも、こうして犬に好かれているの。」

と言う感じですかね。
確かに!嫌われてはいないでしょうが、犬にとっては可哀そうなことかもしれません。
あなたはそうやって犬をいつも興奮させているのですね?
と聞きたくなります。
非常に落ち着いた犬は、このように興奮させても
自分で落ち着く術を身につけています。
問題は、ばたばた落ち着かない犬。
私のトレーニングの世界では、こういう犬は「自信がない犬」
と位置づけています。
キャーキャー言われてじっとしている自信がない。
一種のパニック的な脳の反応です。
自分が好きだからと、犬をパニックにさせているとしたら?

一度考えてみたいことではないでしょうか?


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