私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

動きを止めるためのパピーの仰向け抱っこ



くにゃくにゃ、暴れる犬、抱っこも大変ですね。
ましてや、仰向けに抱っこすることは至難の業でしょうか?

相当おとなしい犬でしたら、苦労しないでしょう。

また・・・
嫌がる犬を無理に仰向けにするのはいかがなものか・・・
という意見も出るかもしれませね。
ですが、
パピー、しかも社会化期の頃には
嫌がることでも将来的に犬のためになるのであれば
毅然と行うことは、犬の精神の発達のためには欠かせないことだと思います。
この時の遠慮しがちな態度が、後々尾を引きます。
犬は、子犬でも、
どこまでやってもいいのか
日々観察しています。
飼い主さんの遠慮がちな態度は
人間の言うことは聞いたり聞かなかったりしてもOKなのだと
教えているようなものです。
母犬のつもりで育てるのですから、
体ごとぶつかることも時には必要なんです。



さて、仰向け抱っこですね。
社会化期、4か月頃までにこの抱っこを受け入れられるようにお願いします。
この態勢でフードが食べられればOKです。
将来、足を拭いたり、歯磨きをしたり、
獣医さんに行った時にも役に立ちますよ。

お店に立っていて感じるのですが、飼い始め、しかも犬を飼うのが初めての方は
犬の抱っこの仕方も危なっかしいです。
犬が安心する抱き方ができていないので、
犬は暴れだしますし・・・
だから、仰向け抱っこも基本的に抱き方が上手でないと
犬は大暴れします。
しっかり、抱く。
つかみどころが上手だと犬は気持ちよさそうにします。
パピーの頃はすぐに気持ちの良いことは覚えるものです。

これが・・・
思春期になっても甘噛みが治っていない子に仰向け抱っこをしても
気持ちいいと思わないのですね。
自分勝手に動くことを優先させるからです。

社会化期というのは、
慣れのために、飼い主さんが押しを強くしても許される時期、
そう言うことができると思います。

仰向け抱っこが気持ちいいと感じられれば
いけない事をした時に、動きを止めるための措置として使えます。
以前お話ししました「拘束技」仰向け抱っこバージョンです。
興奮しすぎたかな?と感じたら
仰向け抱っこで動きを止めてみましょうか?



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