私は社会化のドッグトレーナー

チャーリードッグスクールと犬の森の足跡

「放して」と「取って」

ダンバー博士のイヌのしつけがうまくいくちょっとした本
から。
噛みつきの抑制を教える手始めに教えておきたいことを考えましょう。

まず、手で一粒ずつフードを食べさせます。
その時、優しく指に歯を当てないように食べられるかどうかがポイントです。
指に歯が当たるようでしたら、決してフードを渡しません。
そうっと食べる時だけ与えます。
ここでも・・・
犬がもともと怖いと思う人はこの練習に参加しない方がいいかもしれません。
犬の歯が当たることが怖いので、手をさっと引っ込めてしまいがちです。
そうすると、犬は慌てて取ろうとするようになります。

歯が当たっても痛いけど我慢が出来るようになると
痛くても顔に出さず、声を荒げないで練習ができますが、
自信がない人はやめた方がいいです。

(痛くて流血するかもしれませんが、子犬の噛みなので
我慢できないことはないと思います。
もちろん、子供さんを参加させないでくださいね。)

そういう方(自信のない方)は手のひらに乗せましょう。
手のひらに乗せたものでないと食べない犬は
なるべく指でつまんで食べられるようにしてください。
マグネット遊びをするためです。

マグネット遊びとは、フードを磁石に見立てて
犬を自由に動かす遊びです。


マーリンさん提供トレーニング写真(アスパちゃん)

文字通り餌に釣られる格好になります。
フード一粒でどこまでもついて行くよ~、的な犬は
トレーニングも楽しく進められます。
遠慮してついてこない犬は、どこかで信頼関係が確かなものでない可能性もあります。
また,単にそんなお行儀の悪いことを(!?)教わっていないだけかもしれません・・・。

「放して」と言われたら、フードに口をつけてはいけません。
取ろうとしたらもう一度「放して」
(犬は言葉を最初から理解しませんので
放しての時は、フードをわたさないようにします。)

オスワリさせる必要はありませんよ。
おやつを食べるとき座らせるのは人間の都合だと思います。
落ちついていられれば立っていてもOK。
立っていたほうがマグネット遊びの時、動きやすいですし。
これができると、「ついて」も「おいで」も練習が楽しくできます。


「取って」と言われたら初めて食べられます。
反対に言えば、「取って」と言われるまで取って食べてはいけないのです。

甘噛みの時どう使うかというと、
噛もうとしたら「放して」と指示を出します。
フードで十分練習をしていれば何らかの効果が見られるはずです。
ゲーム感覚で毎日繰り返しましょう。


甘噛み・・・
我慢しなさい、と言われても、そのうち直るといわれても
不安は尽きないですね。

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