何度か、トレーニングの最終目標をお話ししましたが
覚えていらっしゃいますか?
自分で自分を抑制すること、
自制心を養うことです
自制心ですので、人が力でねじ伏せるとか
服従させるのとは違いますのでそこを忘れないでいただきたいです。
では、今日のテーマは再び甘噛みです。
同じテーマで何度もチャレンジしますよ、私は。
結局私には社会化を教えるという目標がありますので
飼育の基本、初心者が行っても間違いのない方法を伝える
そこに重点を置いて行きたいと思っています。
これさえできれば、家庭犬には十分でしょう、というラインですかね。
多くを求めてはいけません。
ここで、噛みつきの抑制を教えていくのによい参考書を
ご紹介します。
この本を元に、お話していきますね。
ダンバー博士のイヌのしつけがうまくいくちょっとした本イアン・ダンバー,橋根 理恵レッドハートこのアイテムの詳細を見る |
そこのP.105の社会化からです。
犬が最低限必要な覚えるべきこと、課題が述べられていますので
確認します。
社会化はコンパニオンドッグのしつけにおいて2番目に重要な課題です。
(ペットとして家庭で飼う動物のしつけで、
一番重要なのは噛みつきの抑制を教えることです。)
そうなんですね。
たとえお外に怯え、お家の中でも怯える犬でも
飼い続けることは困難ではありません。
(難しいケースもありますけどね)
でも、噛む犬は最も飼育の放棄につながりやすい。
また、
噛み加減を教えずに、噛むことを一切禁じる方法で
気の強い犬に対したとき、
本噛みに移行させてしまうことを私は一番恐れます。
どういうことかというと、人の手を恐れる、嫌うような矯正方法
たとえばマズルをきつくつかむとか、
舌を引っ張るとか、耳を引っ張るとか・・・
それで甘噛みをやめさせられた、という場合の多くは
もともと大人しく人のいうことを聞きやすい犬だった、
そういうことでしょうね。
ですので、他の犬に通用するかといったら疑問です。
お散歩仲間、またはネットの世界、
自分はこうして直した、という方法は
「自分がこの犬に試して上手く行った方法である」
ということです。
様々なケースがありますので、一つの事を妄信してはいけませんね。