私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

脳を育てるためには(1)



今現在のペット流通の仕組みを
根底から変えていかないと、犬を犬らしく
その仔が持っている、犬としての良い気質を
育てられないのではないか!?
そう考えます。

まず、母犬。
姿形を優先させた繁殖ではないでしょうか?
ある、形を追い求め過ぎると、攻撃性が表面化するということです。
また、母犬は子育てできる状態ですか?
若すぎないか、年をとり過ぎていないか、
攻撃的でないか、無気力でないか!?
次、
兄弟がいる場合は、最低2か月は一緒に育っているか。
母犬と兄弟、または他の教育係の犬に、
容赦なく、犬を教え込まれなければ、
その犬の脳は未熟です。
教え込まれる、その刺激が、なだめ合いのカーミングシグナルを覚えたり
攻撃を抑制するための脳の回路を作るのです。
刺激が行ったり来たり・・・
ショップのケース中でそれが可能でしょうか!?
たとえ、子犬同士で遊ばせていても、そこに監視役がいなければいけません。
いなければ
無法者が育ちます。
力と無法が幅を利かせないように
成犬が間に入って教育するのです。

今まさに、脳の未発達なまま、
自分が犬としてどう生きたら良いかを知る事もできず、
お家の中で悪の限りを尽くす犬・・・を飼っている・・・
そんなお悩みを抱えた飼い主さんは、
少なくありませんね?
では、どうしたらよいか!
まず、出来るだけ早く、外の世界に触れさせてください。
出来れば、落ち着いた成犬に合わせます。
ワクチンが終了していない?
社会化は心のワクチンです。
おうちに迎えて2週間の経過を待ち、そのとき2回目のワクチンが終了していたら、
迷わず外に連れ出しましょう。
特別に下痢をしていないか、鼻水が流れていたりしていないようでしたら、
外へ行きましょう。
いかにも犬がおしっこをした後などを歩かせなければ
感染症に感染するリスクは少ないはずです。
お家に来て、2週間経たずに、感染症が発症したら
それはショップでの感染ですね。
ショップに入ったばかりの仔であるなら、オークションで感染したのでしょう。
または、繁殖業者の自宅での感染。

・・・
感染症に怯えすぎて、社会化が遅れる事は、その子にとって痛手なんです。

たとえ何歳になっても社会化はできますが、
受け入れるべきときに受け入れさせる方が犬に一番優しいのです。
動物はそういう法則の元に生きているのですから。


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