私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

支配性という考え



ばたばた落ち着かない、
お散歩に連れ出せばリードを噛む、飛びつく
家ではやたらに甘噛み遊びを仕掛けてくる、
・・・

支配性ですか?

支配性でしょうか・・・?

そうして
これらの行為を制御できないでいると、犬は咬みついて自分の意思を通そうとする
咬み犬になる。

そうお考えの方、いらっしゃいますか?

冒頭に書いた行為、
これらはまさに、興奮症です。支配性ではない。

支配する犬は、テリトリーで堂々と寝そべっていることが多いそうです。
ハウスを好む。
で、飼い主さんが望むことをしないで、
犬が望むことを飼い主さんに押し付ける、
そういう印象がありますね。


バタバタした犬を服従トレーニングすることは正しい発想です。
基本的なトレーニングで、自制心が養われます。
また、一定の時間、ハウスで噛むおもちゃ等を与えて一人遊びの習慣をつける、
家じゅう好き勝手に出入りさせないで、
成長段階では、居場所の制限をしてあげたほうが
犬は早く落ち着きを見せます。
また興奮はその時に鎮める訓練を、子犬のころから行わせることで
自制心が養われます。

が!!!

支配性で片付けてはいけません。
片付けて楽なのはある意味人間側です。

支配性を当てはめると、犬に辛く当ります。
思い知らせないといけないので、罰を与えますよね?
(罰的な懲らしめとか)
罰は、犬の心の中で、決して良いものをはぐくみません。

怒り、恐怖、戸惑い、失望、防衛・・・を生む・・・

すべて、咬みにつながる心理であると思います。

飼い主さん方は、犬を傷めつけようと思って罰的な訓練をするわけではありません。
しかし、結果犬がさらに攻撃性を増すことになったとき
さらに!追い打ちをかけるように
原因を
やはり犬に求めてしまうのではないでしょうか?

攻撃性も、問題行動も、支配性を持ち出してくると
本質を見失います。
妙なリーダーシップが必要になります。
それは避けたいです。
犬も飼い主さんも傷つきますし、トレーニングが複雑になるし
遠回りになると思います。

 

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