さてさて、社会的距離を理解していただいたところで、
では、犬にその距離を感じさせないように生活させる事は可能か?
ということについて考えてみましょう。
で、重要なキーワードをひとつ。
社会化です。
わたしのブログは「私は社会化のドッグトレーナー」です。
なんじゃそれって思われたでしょうね?
聞きなれませんからね。
社会化も(最近はポピュラーになってきました)
社会化と名のつくトレーナーも・・・(これは勝手に作りました)
社会化というのは、自分の暮らす世界の様々な物事になれることです。
まあ、言い換えれば普通に暮らせるようにということ
ということは・・・
普通のトレーニング・・・(・・・普通のトレーナー!?)
まあ、なんでもかまいませんが。
確かにただ突っ立っているだけのことも多いですからね。
が、観察は怠りません。
飼い主さんと犬との関係は、行動に現れます。
犬だけを見てもだめ、飼い主さんの働きかけ、動きに犬がどう反応するか
犬の反応で飼い主さんはどう動くか。
一定のパターンがあるか、犬にとって脅威と感じる行動が
飼い主さんに定着していないか、
ただ、立っているわけではない、そんな私の頭の中です。
飼い主さんとの間に、やすやすと超えられない境界線を作っている犬、
そういう犬は他者との社会的距離にも敏感になります。
持って生まれた臆病な性格がさらに強化された形になる。
犬の嫌だと思う事、
犬が怖いなと感じることを、どうか敏感に感じ取れる飼い主さんでいてください。
さりげなく観察。
表情を見る。
とても大切なことです。
そして、なるべく、嫌だな怖いなと思う体験をさせない、
どうしてもしなければいけないときには
何か楽しい事と結びつけて、恐怖のトラウマを作らないようにしてあげてください。(最もいいのは大好きなおやつ)
また、苦痛を与えるような訓練方法は即刻止めてください。
「犬のために」
そういう名目で、首へのショックを正当化させてはいけません。
叱りも、攻撃に火をつける方法はおすすめしません。
他人に慣れるためにはフード作戦が一番。
そのフードを使って社会化を進められるように
「食いしん坊バンザイ」にしてやってください。
そのためにも、どうか家に迎えたときから
手で、ご飯を褒めながら与えてみてください。
人の手も、食べる事も、
同時に大好きになってもらうために。
そういう意味で、ネガティブな体験となる
食べ物を前にした「マテ」を私は好みません。
連日の長文お疲れ様です。
まだまだ続きますので、よろしくお付き合いくださいね。