動物というものは社会的距離をとても強く意識しており、
相手との間に絶えず最適な間隔を維持しようとする。
イヌも例外ではない。社会的距離を保つ方法は二つしかない。
自分がその場を去るか、相手を追い払うか。
これは、以前もご紹介したカルチャークラッシュ(ジーン・ドナルドソン著)からの抜粋です。
社会的距離、というのは視覚的接触を保てる距離(カルチャークラッシュより)
だそうです。
野生の動物を観察するとこの距離の取り方が絶妙ですよね。
そうしなければ、やすやす人間に捕獲されてしまいますからね。
犬は・・・
人間と暮らし始めて、人間との社会距離は縮まっているでしょうけれど、
そうかといってまったく意識しないわけがありません。
昨日もお話ししましたよね、
公園のベンチの話。
人間でも、突然に社会的距離を縮められたら恐怖ですよね?
また、満員電車では人との社会的距離は意識しません。
くっつくのがあたりまえ。
しかし、すいている電車で人とくっつくのは耐えられませんね?
だから、その場合はするする~っと相手との距離を広げようと
別の車両に移ったりしたいですよね?
相手との最適な距離を保ちたい
この意識は動物に備わったものなのです。
(この、<最適な>がポイント。
性格によってそれぞれの許せる範囲が違います。)
本能的なものです。
身の安全を守るための当然の本能。
でも・・・
そうです。
そんな距離を全然意識しない犬がいて、いつでもどこでも
人に触られることを楽しむ犬、
そういう犬がいるんですよねぇ~。
で、気になる。
それに引き替え自分の犬は・・・
手が伸びれば後ずさり、それだけでなく、
唸っちゃったり
ああ!ある時など「ガウ」とかいって歯を当ててしまったり・・・
「なんてしつけの行き届いてない犬って,思われていないだろうか」
そう考えるととっても恥ずかしくなります?
犬を、犬の行動を否定されると
まるで自分が否定されたみたいな、そんな気分になる?
どうしましょうか・・・?
犬にも性格がありますので、触られるのが苦手な仔は多いです。
触られるのは負担でしょうか?
トレーニングで緩和することは可能でしょうか?
トレーニングしたくても、その仔の負担になるのなら
人を避けてお散歩すればいい!・・・ですか?
もっともっと、考え続けましょうね。
可愛いわが犬たちのために、面倒でも、正しいことを探し続けたいです。
一緒に探しましょう。