思春期シリーズもぼちぼちエンディング(?)ですかね?
早い時期に母犬から引き離されて、
飼い主さんによって社会化が施されずに思春期を迎える・・・
またペットショップなどで社会化の大事な時期を過ごす事によって
お外の世界を知らずに、
自分が犬であることを忘れてしまったかのようにふるまう・・・
そんな小さな命を、
飼い主さんは壊れ物を扱うように
大事に育てすぎていませんか?
乱暴にしなさい、ということではないですよ。
2~3ヶ月の社会化期には、少々手荒な扱いにも
すぐに立ち直りを見せるものです。
がさつさも美徳であったりします。
また、
甘噛みの矯正は、この時期が勝負です。
首をつまんで軽く振ってみたり、横に押し倒して動きを止めたり・・・
母犬または教育係の犬になったつもりでお願いします。
子犬も小さいながら負けてはいないでしょう。
でも・・・
みなさんこの時期大事にし過ぎてませんか?
酷い例では(未だにありますかね?)
ダンボールに入れておきなさいとか・・・
サークルの前を歩く時、そ~っと音を立てないように歩くとか
皆で小声で話すとか。
気を使いすぎていないでしょうか?
挙句の果てには、少しつまずいて転んだり、
家具の角でぶつけたりした時に、大げさに騒いで
慰めるようなこと、していませんか?
犬は観察の名人です。
しかも恐怖は伝播する、という動物界の法則があります。
これ、重要ですよ。
言い換えると、恐怖は、飼い主さんの態度で定着してしまう、
ということです。
たとえ社会化のトレーニングに精を出しても
基本的に飼い主さんがおっかなびっくり命を育てれば
みょうにびくびくした犬に育ってしまうものです。
犬はあなたを見て(観察して)何を恐れるべきかを学ぶのです。
だから、
リーダーはいらない、などと言わないで
無理にでもなってください。(なるように努力してください)
特に社会化期に必要なのは
犬がびっくりしたときに心を落ち着かせられる場所です。
錨を下ろせる港、みたいなものですかね。
毅然と生きることは犬に
生き方を教えること示すことだと思います。
それはリーダー的な姿勢ではないかな?
ちょっとした犬の怯えに過剰に反応して
「大丈夫~、怖かったわね~。よしよし・・・」
と犬を慰める。自然に出てしまいますよね。
けれど、犬同士は大げさに慰めあいませんね?
だから犬同士で育つ間は、神経症的な問題があまり起こらないのです。
飼い主さんの過剰な反応が、
「怖いこと」を決定付けてしまうのです。
恐怖は伝染する、このことを覚えておいてください。