以前の記事、
思春期への心構えで
褒め方が悪い云々、というお話をしましたね?
そこでお聞きします。
犬を迎えてから今まで、
あなたは一日に何回、犬を褒めていますか?
「ええ、私は何回となく褒めていますよ。TVを見ながらだって
甘えて撫でろとお腹を見せる犬に、
いいこだねぇ~、と言いながら褒めたりしてますけど。」
・・・
う~~~ん、どうでしょう?
これは褒めてはいないかも?
褒める、ということは可愛がるとかスキンシップ
または慰めとは違います。
褒めるということは
犬が正しい行動をしたときに、
「そう、それでOK。正しいよ。」
ということを伝えることです。
褒め方は、簡潔に
「よし!」
です。
「えっ!?」
と犬があなたを見上げたら、タイミングよく
褒めが伝わった、ということです。
飼い主さんの指示→犬の行動→「よし!」→犬は「そうか、これか」と思う。
書いてみると恥ずかしいくらい当然極まりないルールですが、
多くの場合、出来ていません。
オスワリを犬にさせてみてください。と飼い主さんに言うと
「おすわり」
で犬は座ります。
飼い主さんは・・・
大抵、無言なんですね。
座って、正しい行動をしたのにも拘らず、正しいよという合図が聞こえなければ
犬はその行動に半信半疑になるでしょう。
犬は褒め、という反応を得て初めて、
その行動が正しかったということを学習するのです。
褒める、犬が褒めを受け入れる。
それがトレーニングです。
トレーニングとは一方的に何かをさせることではないと思います。
「指示には従うけど、嬉しくも楽しくもない。」
褒めることがないとだんだん無気力になります。
せっかく覚えた内容もいつの間にかできなくなってしまうかもしれません。
また、褒め方も今は皆で
「よ~し、いいこだねぇ~」
ですが、思春期のチョイグレ犬には簡潔な、男性的な
「よし!」
の方がぐぐっと響くかもしれません。
もちろん、褒め言葉はYESでも、GOODでも何でも
あなたの気持が一番伝えやすい言葉でOKです。
そして、
一日に何回も褒めたいのであれば、何回も指示する事です。
ほったらかしでは犬は育ちません。
密度の濃いふれあいの時間をぜひ作ってみてください。