私は社会化のドッグトレーナー 第3章

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

トイレトレーニング(11):ケースに入れられて販売されると・・・


ペットショップの箱の中に小さな犬が入れられて
寝床もなくどこがトイレなのかよく分からない中に
住まわせている・・・
こんな情景は、
日常茶飯事ですか?

皆さん、もうお気づきかと思いますが
このブログの右サイドバーの、グリーンのバナー、
リビングウィズドッグが貼ってあります。
細かいところでは賛同しかねる点もありますが(言っちゃった)
「生体販売をしているところでは何も買いません」
というポリシーを持った方々が集っています。
これは生体販売をするお店をいじめているわけではありません。

箱売りのペット販売の形態が、多くの悲劇を生むのですよ、
だからそれをやめさせるのには
そういう場所で物を買いませんという意思表示をして
少しずつでもいいから変えていかないと、
ということです。
大雑把でごめんなさい。

で、トイレトレーニングとの関係です。

昨日の記事の中で、あなたがいようといまいと、
いくら叱られても、隠れるわけでもなく、
むしろ堂々と(?)失敗する犬のことをお話しました。
2ヶ月齢を過ぎているのにも関わらず、地面をくんくん匂いも嗅がず
いきなりシャーっとおしっこをする、
そんな犬・・・
見たことありますか?

というか、あなたの犬はそうではありませんか?
トイレの相談を受けるとき、このように
犬であるのに、犬としての基本的な排泄の成長をしていない犬、
そういう仔の場合の、即答できない難しさを痛感します。
トイレのしつけは数ヶ月~1年はかかると覚悟していただきたいです。

何故なら、本能を(巣穴を清潔にするという)
封じ込めてしまっているからです。

ケースに入って売られている犬たち・・・
お掃除も行き届かず、おしっこもうんちもそのまま・・・
新聞紙が切ってある中におしっこやうんちをして
その中で眠る・・・
うんちで遊んでいる・・・
おしっこの上でひっくり返って遊ぶ・・・

犬を責められませんよ。
その環境の中では、そこで用を足すしかないし、
その中で遊び、その中で眠るしか道は用意されていないからです。

このような飼育は、
犬の巣穴を汚さないという本能を封印している
そういう飼育方法です。
ショップの中でこのようにトイレトレーニングの機会を与えられない犬たちは
購入後のご家庭で、間違いなく苦労します。
綺麗好きな本能を戻すためには、相当な日数がかかると覚悟してください。

ではその様な犬を迎えられた方には・・・
つきっきりで教えられる時間を用意してください。
目を離す時は、トイレ用のサークルにいれてください。
(サークルはトイレ用を作ってください。全面にシーツを敷き詰めます。)
お出かけ時、夜などは
汚れる事を前提に目を離してください。(叱らないで)
シーツはこまめに取り替えます。
おしっこも、うんちも出たら褒める。
出そうになったらやさしく「トイレ、トイレ」などの掛け声をかけて
ください。
あきらめないで、根気よく。
月並みな言い方になってしまうけれど・・・仕方ありません。

次回でとりあえず、トイレトレーニングは終わりです。


こんなに小さかったあられ。
あられもトイレだけは優等生ですね。

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