私は社会化のドッグトレーナー@犬の森

犬の森発 吠える咬む犬の問題行動研究所 @小田原

引くよりも押しが肝心





接触走性は覚えていらっしゃいますか?
お忘れの方はもう一度前の記事に戻って
復習してください。

どんなに従順な犬でも、
人間がリードを引っ張ればその場に踏ん張ります。
それはそういう原理が働くからです。

だから、
無理にでもリードにたるみをつける必要があるのです。

リーダーウォーク初心者の方のリードを見ると
間違いなくリードは一直線になっています。
犬を手元に置きたい一心でついつい力が入ります。
(インストラクター試験で、リードが張ったら減点だったのを
思い出します)
が、リードが張る、ということは
犬の首に不愉快な力がかかるわけですよね。
自分が引っ張っってかかる力は平然としていますが
相手からのプレッシャーは癇に障るものです。
で、結果的にどうなるかというと、
「もう好きにしてくれ」
状態に絶対アイコンタクトを取ろうとしません。

そんな時、飼い主さんが犬の側に近づいて
リードにたるみを持たせた途端、
犬の顔が上に持ち上がります。
多分、アイコンタクトを求めてくるでしょう。
一度試してみてください。

リードさばきで大事なのは
引くことよりも戻すこと
です。
引くことよりも、もっと早く
たるみをつけるようにリードを犬側に押し戻す、
そんな感じです。
それを意識しだすと、リードを持つ手が
とても忙しく動いている事に気がつくはずです。

リードにたるみを、と唱えながら
リードを押し戻す。
押し戻しながらターンをしたり、動き出したりしましょう。
出来れば、押し戻しながら
犬側に一歩歩み寄るような感じで動き出すと
さらに犬は動きやすいはずです。
動き始めには、必ず
「そうそう、いいよ~」
というように励ましの言葉をお願いします。
動きやすいと自然と犬は、あなたを注目するはずですよ。


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