チャーリードッグスクール 

私は社会化のドッグトレーナー

犬には首輪が良いですか?それともハーネスですか?メリット、デメリットを考える

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犬のお散歩の必需品、犬具と言われる道具。リードともう一つは犬に装着する首輪または胴に装着する胴輪(ハーネス)。 どちらにすべきか迷っている方も多いですね。

一昔前、ドッググッズショップをやっていたころ、よく聞かれる内容でした。 今ではスクールでハーネスを推奨するようになりましたが、それでもまだまだ迷っている方に、 どちらがいいのか質問されることがあります。ざっと考えてみました。

首輪とハーネスとは?

何が首輪で何がハーネスか、知らない方はなかなかいないとは思いますが、念のため。

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↑これですね。金具にリードのナスカンを連結してお散歩にも使えます。家の中では迷子札や鑑札をつけておくためにも便利です。

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一方ハーネスは、胴に装着するお散歩道具になります。

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様々なタイプのものが販売されてます。

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フリースラインドハーネス↓です。とても柔らかくて軽いです。 気管支の弱いワンちゃんにはぜひお勧めしたいです。

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首輪の特徴

装着が簡単なこと、身体まわりに何かついていることが気になる犬もいます。

引っ張りの強い犬には首輪だと首に負担がかかると、ハーネスにしたくても、犬が嫌がるというケースもあります。

反対に、苦しいから言うことが聞かせられる、指示が通りやすい、コントロールしやすい、というのが犬の世界の 「首輪の方がしつけにいい」 根拠ではないかと思います。 なので、コツコツ地道に言葉の指示やボディランゲージで犬とコミュニケーションを取りたいと考える飼い主さんは ハーネスを選択すれば良いと思います。が、先ほども書いたように、犬が無理、と言う(?)ようでしたら無理しなくても良いのかなと思います。 リード使いでカバーできるように頑張りましょう。

ハーフチョーカーやチェーンチョーカーなども、苦しみや痛み、びっくりさせるなどの嫌な刺激でコントロールするという考え方であれば 早めにそこから脱却できるようにハーネスに変更するなり、リード使いを頑張るなりすることをお勧めしたいです。

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Dog&CatCharlie Dog&Cat Charlie

はイギリスのDog Gamesのハーネスを取り扱っています。

そこで掲載されている犬の首周辺の図です。大事な神経や血管が通っている繊細な部分です。 まことしやかに言われていた「犬の首は強い」は信用できない言葉ですね。

ハーネスの特徴

ご覧の通り、胴の部分に装着するお散歩用の犬具です。 老犬や身体が不自由になった犬の補助用のハーネスであるとか、使役犬のハーネスもありますね。

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装着が首輪よりは難しいと感じる方がいます。 が、リードにテンションがかかったときの犬への負担は分散されて少なくなります。 なので、お散歩デビューなど、苦手なものを極力作りたくない時期に、ハーネスで散歩に行けることは社会化のために有利だと思います。

「ハーネスは引っ張る道具」 とか、言われることがあります。 そり犬がそりを引っ張る時に負担を軽減できることの言い換えなのかもしれませんが・・・。 マナーテストなどでハーネスは不可であるケースがあったり、まだまだ第一候補として定着されていない状況です。

「お店は首輪よりハーネスの方が儲かるから売りたがる」 というような声も聴いたことがあるし、書かれているサイトを見たことがあります。10年位前。今はどうでしょうね。

首輪でもハーネスでも、装着のために気をつけたいこと

ずばり、嫌がっても叱らないこと。

お店のカウンターで試着するとき、ワンちゃんが嫌がって暴れると 「こらっ!」 って叱る飼い主さんが多かったです。首輪やハーネス、またはそれを装着することに対するネガティブな感情が定着しますので 叱らず優しく、時に美味しいものを使いながら優しくどうぞ。

すでに普通の犬具が使えなくなってしまったケース

引っ張りが強すぎる、吠えて突進してハンドラーが怪我をしそうだ、という場合に訓練により、様々な嫌悪刺激を用いて矯正法を試みられているワンちゃんは、 なかなか首輪やハーネスでお散歩することが人側にとって恐怖のタネになっています。 そういう時は、まずは犬具はそのままに、リードの使い方を見直す=具体的にはショックをかけない、ことと、日々、名前を呼んでおやつ、 犬にとって飼い主から呼ばれる名前がすがる藁になるくらいに。名前を呼んだら犬がうれしいことをする。 名前はうれしいことの合図、ほっとする感情が沸き上がるというポジティブな古典的条件づけをせっせと行いましょう。

やがてハンドラーとの阿吽の呼吸で散歩で出会う諸々をやり過ごすことができるようになるでしょう。 そうして初めて、飼い主さんの不安が消え、普通の犬具でお散歩できるようになる、それでどうでしょう?

ハーネスやお散歩の悩みなどご相談はお気軽にどうぞ。

最も大事なのはリードの扱い方です

3mのリードを使うことでたくさんの気づきが生まれます。 犬が引っ張るというより自分が引っ張っていることにも気づけます。 リードを緩めると犬の行動が変わることにも気づけます。

お勧めリードはこちらから↓

charliemama.base.ec

分離不安を考える

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ドッググッズショップチャーリーのお店を営んでいるときから今まで、コンスタントにお問い合わせがくる問題に 分離不安があります。 10年前と違い、行動治療を受けられる動物病院が増えてきて心強いですが、中には地域にそういう病院がないとか お薬を勧められて改善しないとか、犬も人も疲弊しているケースもまだまだ本当に多いようです。

分離不安についてこのブログの記事の、飼い主にとって辛くない(=犬も辛くないも含みます)方法で、今まで多くの飼い主さんに 取り組んでいただいてきた方法を改めてご紹介してみようと思います。

我が家は今は犬はいないのですが、チワワのココを迎えた当初、分離不安傾向が強く、雷なども怖がる子で音響シャイもあり、 お留守番のときに何とか自信をつけさせられないか、怖いものを少なくできないか、ココとの生涯はそういう取り組みの生涯だったなーと思います。

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ではまず、分離不安とは?から考えてみましょう。

分離不安とは

伴侶動物における問題行動のひとつであり、愛着を持つ相手との分離や分離を予期することで不安が高まり、吠え・破壊的行動・不適切な排泄行動などの行動学的不安徴候やパンティング・嘔吐・下痢・震え・舐性皮膚炎などの生理学的症状がみられる。ヒトの幼児に見られる分離不安に相当すると考える研究者もいる。社会的親和行動の強いイヌで認められることが多く、ネコでは少ない。最も多いのは留守番に関わる不安であり、飼い主の外出に対する馴化不足や飼い主のライフスタイルが変化し、突然長時間の留守番を経験することが要因となる。分離不安で、見られる行動はいずれも非特異的なものであるため、それらが分離時以外には生じないことや、不安に由来することを確認する必要がある。治療には、留守番中に動物が安心できる居場所を用意し、分離に対する系統的脱感作及び拮抗条件づけを行う。 抗不安作用を持つ三環系抗うつ薬のクロミプラミンがイヌの分離不安治療薬として国内で認可を受けている。(2012年度現在)-行動生物学辞典より

引用しました。

行動生物学辞典

行動生物学辞典

犬のしつけトレーニングはどういったものが行われてきたか(または今でも)

まだまだ犬と人との間の順位付け理論が多くの人に浸透していて、なぜそれが良くないかというと、 人との暮らしの中で問題が起きるのは犬が人を下に見ているからである、と、まことしやかに言われるからです。

分離不安の吠えは リーダーである犬が「外は危険だから帰ってこい」 と吠えている。だから人がリーダーになって犬の指図は受けないと伝えなくてはならない、みたいな・・・。

また不適切な排泄は、 あてつけ と言われたり・・・。

愛着を感じる人との別離(犬はまた会えるかどうか理解できないと思うのです)に不安になっている犬に、あんまりですよね。

クレートに閉じ込めて吠えたらチェーンを投げつける、という方法を行った人のカウンセリングをしたこともありました。

犬のしつけトレーニングを根本的に変えて行かないと、犬にも人にも辛い方法が広がったまま、そういう状況を何とかしたいですね。

このブログの分離不安の記事

charliemama3.hatenablog.jp

ココとの取り組みもいろいろ出てきます。

矯正法

過去記事にいろいろなアイディアを載せてありますが、いずれも正の強化のオペラント条件づけによるものと 系統的脱感作・拮抗条件づけのレスポンデント条件づけ(このブログでは古典的条件づけと記してます。)を駆使した 飼い主さんが行っても副作用のない方法です。

例えば・・・。

よくラジオをつけっぱなしにするという方法がありますが、寂しくないようにという理由だからだと思うのですが 私の方法はその前に下ごしらえをします。 ラジオを安心の合図、ラジオがつくと心がホッとする、ようにリラックストレーニングを行います。 だからいきなりつけて留守番させるような使い方をしません。

基本は安心感ですから、犬が安心するためには何ができる?を考えて行きます。

最後に

犬が辛そうな様子を見て飼い主がトラウマを負っている。 ここが一番厄介なところです。多かれ少なかれ、飼い主の方が不安になります。犬は様子以外にも匂いによって不安のスイッチが入ることも考えられます。

よだれを垂らしてパンティング、体温が上がってしまう、心臓も心配、そういう時には行動治療の門を叩くことをお勧めします。投薬をしながら トレーニングを行います。 また、これは一つのアイディアですが、信頼のおけるトレーナーやシッターと二人三脚で行う。トレーナーやシッターと仲良くなってお留守番をお願いする、とか。 もちろん少しずつですよ。 一人で何とかしようと思うと辛すぎるので、安心して相談できるところが見つかりますように。

チャーリードッグスクールでは犬の森入会者にメール相談を受け付けています。また同じ方向性で取り組むプロも在籍されているので、ご紹介することもできます。 お気軽にお問い合わせください。

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