「犬はあなたをこう見ている」P122
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犬はあなたをこう見ている: 最新の動物行動学でわかる犬の心理 (河出文庫)
- 作者: ジョンブラッドショー,John Bradshaw,西田美緒子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/05/07
- メディア: 文庫
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*ランキング説を信条とするしつけ10か条についてもう一度考えてみましょう
1:飼い主(群れの最上位)が食事を終るまでは、犬に餌を与えてはいけない
2:飼い主(群れの最上位)がドアをくぐる前に、犬を家(巣穴)から出してはいけない
3:犬をソファやベッドに乗せてはいけない(一番居心地の良い場所で休めるのは群れの最上位だけ)
4:犬に階段を上らせてはいけない、または階段の上から飼い主を見降ろさせてはいけない
5:犬に飼い主の目を見つめさせてはいけない
6:犬を抱きしめたり優しく撫でたりしてはいけない
7:何らかのしつけをする以外、犬と触れ合ってはいけない
8:仕事や買い物から帰ったとき、犬に「ただいま」のあいさつをしてはいけない
9:朝一番に犬に「おはよう」のあいさつをしてはいけない。犬の方から飼い主に挨拶をするべき
10:遊び終わったとき犬におもちゃを持たせたままにしてはいけない。犬は勝ったと思ってしまう。
攻撃性のお話をする時登場する引用です。
犬を家庭内の群れの最下位に置くことがその群れの安寧につながる、という理論。
支配性理論とかパック理論とかアルファ論、ドミナンス理論と言われているものです。
それが間違いかどうかなんてどうでもよいのでは?という意見もありますが、私的にはどうでもよくなくて、まずそこを犬に当てはめることをやめませんか?
ということをお伝えしています。
なぜなら?
しつけの十か条には、一つずつ見れば、好ましくない行動を強化させないために必要である対処が言葉を変えて存在していますが、多くの方が冷静に声を出して読み返すと、笑えませんかね?
実際笑える内容を教わって家庭内で
「いいこにしなくちゃ」
と黙々頑張る方が少なくありません。結果この理論からすれば、人がリーダーになり切れていないから問題が出たり悪化する。だからより力のあるリーダーでなければこの犬は殺処分を免れない、と言われちゃってるんですよね。
いやいや・・・そんなばかな。
もっとシンプルに考えると誰でも楽に、問題行動をこじらせることがなくなります。
シンプルに考える方法。今週末大阪で8月には東京で、10月には福島と札幌で。
青木先生によるセミナーが開催されますのでそこでヒントを得て次の学びにつなげていただきたいです。
このシンプルに考えることが身についていないうちに、色々なトレーニング法をジプシーするとややこしい考え方が出来上がりますね。そこに支配性理論が微妙に絡んで
不安な犬をさらに不安に陥れているのかなと思います。
リーダーにならなくてもシンプルな考え方で正しく導ければそれで十分ではないでしょうかね。
家庭訪問すると犬や猫を乱暴に扱う子供を止めない(られない)親御さんが多いです。
— なつめ まりこ (@charliemama418) 2017年6月28日
学校に行けば直るかも、という幻想を抱かれているようですが、その間に犬や猫の感じる苦痛は計り知れず。
まずは止めましょう。叱らなくても良いから止めましょう。
子どもの機嫌を損なう心配はいらないのでは?
子どもを咬むんです、という時
— なつめ まりこ (@charliemama418) 2017年6月28日
子どもさんの行動を止めましょうと言うアドバイスは嬉しくなくて
乱暴に扱われるのを辛抱できる犬にするアドバイスは嬉しい、という。
グッズショップ時代はそういう対応で疲れ果てたけれど、今もあまり変わらない。
家庭内で子供を咬むのです、という場合も、まずは親としてどう介入するかですね。
自分も環境の一部ですから、自分だけを棚に上げることはできないです。
耳障りかもしれませんが大事なことだと思います。