私は社会化のドッグトレーナー

チャーリードッグスクールCDSオフィシャルブログ

【ブロマガ】今年の座学の総まとめ

各地座学では(横浜定例座学や単発以外は)同じハンドアウトを使ってお話ししています。 しかし・・・何度も出ている方にはわかった、と思いますが、会場によって内容が違ってきますね。

皆さんのお顔を拝見しながら、今理解できていないようだ、と思えば、お話し予定の内容以前の基礎から話さなければならないからです。

ブログ読者歴の長い方と、最近見つけてくれて読み始めた方とでは当然インプット量が違うので、進度も違います、ので。

今年は動画を使ってボディランゲージを読むということを新春座学から力を入れましたが 私のボディランゲージの受け取り方はヨーロッパ系(そんなものがあるのか?)のカーミングシグナルを体系づけたトゥーリッドルーガスさんの流れを汲みたい人なので、いわゆるラベリングの域を出ないものがあるかもしれません。

ただし・・・ 攻撃行動を扱う時に、浅いボディランゲージの読みよりも、もっと細かくカーミングシグナルまで取り入れた方が 断然コミュニケーションがうまく行きます。 体系付けはこれからもっと学問に発展することを願って、現場で観察、そして犬とのコミュニケーションに生かす、ことがベストではないかなぁと思うんです。

犬には感情がないと言いはなってきた科学の世界、今の科学で理解できない、研究されないものも 経験から見えているものは多い…はずでしょう。

ボディランゲージやカーミングシグナルを見ていくと、彼らの行動が それが通じない、という主観的な思い、思い違いなどに支えられて発現している、ように思えます。

だから攻撃行動以前のシグナルを理解して、シグナルを返すとか距離を取ってあげてプレッシャーを解除すれば 攻撃行動はでない、ことが多いというか、そういう動物なんですよね。

ドッグコミュニケーションインストラクター、アドバイザーコースは そのボディランゲージを読んで犬に返し、犬の感情を落ち着かせてあげられるように犬に、また飼い主さんに伝えるためのお勉強をしていただくコースです。

私が今まで到達してきたところを学んでいただき、これからさらに発展させていくために共に学ぶ。 だから終わりはないです、学びに。

行動の強化、弱化を超えたところに犬とのコミュニケーションの神髄はある、それはボディランゲージを通した そして犬から認められて、犬に求められる人になること、そういう人になって初めて体当たりの遠慮ない関係になれるのではないでしょうか。

そういうところまで、ぜひぜひ皆さんと一緒に学んでいきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

では、先日のハンドアウトの穴埋めをしていきましょう。

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杉並座学9月26日(金)

*名前を呼んでおやつ(古典的条件づけ)をしっかりマスターする

*理論

*取り組みのイロハ

●基礎トレ三項目

①( 名前を呼んでおやつ    ) ②( マグネット    ) ③(  オンリードのおいで   

●条件づけには (  古典的またはレスポンデント )条件づけと(オペラント    )条件づけとがあります。

●行動には (  レスポンデント )行動と( オペラント  )行動とがあります。 ●「名前を呼んでおやつ」 は( 古典的  )条件づけ=刺激と刺激の対提示によって( 好子  )を作る過程のネーミングです。

従来の用語            

行動分析学入門独特の用語

正の強化子(強化子)       

好子 正の強化               

好子出現による強化 負の強化子(罰子)        

嫌子 負の強化              

嫌子消失による強化

●では次に、学習理論の復習 行動随伴性(behavior contingency)とはオペラント行動の自発頻度の変化とそれが自発された直後の環境の変化との関係をいう。

行動随伴性には

1.好子出現による強化( 正の強化   )

2.好子消失による弱化( 負の弱化   )

3.嫌子出現による弱化( 正の弱化   )

4.嫌子消失による強化( 負の強化   ) の4種類がある。

 

学習理論ですよね。 学習理論はオペラント行動の随伴性です。 犬のパニック的警戒行動などの反射的行動、オペラント条件づけで強化される以前のもとになった行動は そして問題行動と言われるほどに悪化してしまった感情の乱れによる行動には学習理論を当てはめて強化弱化を考えるから直らないのではないか?と考えるに至っています。これからまだ考えたいところです。

ではここで吠えについて考えます。

・犬が外の物音に警戒して(吠えた)→( セオリーではいけないと叱る    )

・犬が(要求吠えをした)→(  無視をする   ) (    )の中は人の介入方法が入りますが、人はどう対応すればいいでしょうか? 考えてみましょう。

考えてみましょう・・・?みましたか?^^;セオリーでは、をかっこの中に入れてみました。 警戒吠えには叱ったり無視したりを交互に繰り返してしまう方がとても多いと感じています。

吠えは人で言ったら( 発語   ) だからそれは相手との( コミュニケーション   )ツールであると考えられないでしょうか? そう考えると、上記の(   )の中に行動を弱化させる弱化子を入れることばかり考えていると・・・?そう言うオペラントチックな対応では? コミュニケーションが破たんしているといっても過言ではない、と思うのですが。

人間の暮らしでは ピンポーンとチャイムが鳴った。 「お母さ~ん!誰か来たよ~」 「ありがとう」 って・・・。では犬の世界では? ピンポーンと鳴った。 「ワンワンワン!」 「いけない!」 みたいな・・・。

吠え、を問題視する行動と捉えて、それを弱化させることが矯正であり、解決法である。

一切吠えないようにという考え方が非人道的な方法に結び付くかと思います。

 

 弱化子だけど罰ではない。

とブログでお話しし続けて・・・ただし 正の弱化、弱化子は嫌子であるという定義があります。

だから弱化子だけど罰ではない、という言葉は学習理論に喧嘩を売っていると、書きました。

ただ、 吠えの行動の後に名前を呼ぶとか、大丈夫よとか 一見好子と思われる飼い主の注目を与えると・・・犬の吠えが止むのはどうしてか?

叱る代わりに名前を呼ぼう と書籍にも書きました。

その意味は? 叱り口調で呼ぶのではなく、名前とおやつの( 対提示  )によって名前が犬にとっての( 好子  )になっていれば、 犬が何かに反応して次吠えるまでの間に意思が必ずあるはずで、その意思に対して呼びかけ、にならないかな?という理屈です。(オペラント行動だとしても好子で弱化できる理由)

または? 恐怖や不安による反射的な行動( レスポンデント  行動)から吠えが出た場合、まずはその感情をなだめる必要があります。それができればおのずと行動は出る幕がない、ということになりませんか?

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という感じですね。 特にこれから考えていくところは

一見好子と思われる飼い主の注目を与えると・・・犬の吠えが止むのはどうしてか? 叱る代わりに名前を呼ぼう と書籍にも書きました。その意味は? 叱り口調で呼ぶのではなく、名前とおやつの( 対提示  )によって名前が犬にとっての( 好子  )になっていれば、 犬が何かに反応して次吠えるまでの間に意思が必ずあるはずで、その意思に対して呼びかけ、にならないかな?という理屈です。(オペラント行動だとしても好子で弱化できる理由)

ここの部分です。

この人のいうことなら聞こう、という犬の意思。

私たちが犬に特別なものを感じるのは他の動物に感じる以上の「意思」を感じるからではないでしょうか。

またこの「意思」があることが、私たちの教え方がまずくても犬がうまく適応してくれることを支えてくれていると思うのです。

この記事が9月の最後のブロマガ記事になります。 また来月もどうぞよろしくお願いいたします。