私は社会化のドッグトレーナー

チャーリードッグスクールCDSオフィシャルブログ

【ブロマガ】杉並座学の参考資料です

本日の座学の参考資料をシェアします。

私的分類についてその対処法についてまた後日お話しさせていただきます。

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テーマ:犬の吠えについて

・分類 ・吠えによる問題

・対処法 古典的条件づけとオペラント条件づけの復習 古典的条件づけ 『正の強化・正の弱化・負の強化・負の弱化』についての復習

閾値について(犬種)

また状況、環境 ストレスマネージメント(日常の過ごし方、接し方、吠える状況下でのリラックストレーニング)

1:吠えの分類

①興奮吠え(喜び、刺激に反応して吠える) 高い乾いた声 プラスの感情(長引けば一転ネガティブに転じる) 人間側は落ち着いて吠えを止める。インターセプトで。叱らない、は大切。

②恐怖・不安からの吠え 落ち着きのない高い声(ひーんひーん混じることがある) 犬のボディランゲージは耳が後ろに倒され、尻尾が下がる、またはしまい込まれる 恐怖と不安の違いは? 回避行動を自発的に取れるようにする 落ち着いて飼い主の後ろに隠れる、距離を取る、など 恐怖の対象から距離を取る。(自ら取ることが大切→でいない時は誘導する)

③警報吠え 一声「ワン」低いくぐもった声 何かを守ろうとするときは唸りも入る 仲間に知らせている、知らん顔しないことが大切 警報のワンを聞いたらすぐに対処する対処しないから犬は守る(=吠える)自分の出す警戒音を理解しない家族に向けても吠える ④要求吠え(学習による吠え) 正の強化による吠え 犬にとって吠えることは間違いとは思わないわけで、間違いであると思わせることは? 犬から信用を無くすことにつながらないか?

⑤ストレス吠え 吠えっぱなし(息を吸う時以外は吠えている) 吠えること以外に成すべきことが見つからない状態。 吠え続けることでエンドルフィンが出る、すると苦痛を感じないというエンドルフィンという内的報酬により強化される 様々な吠えを罰した結果この状態になってしまっている犬は多い

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上記の①~⑤はトゥーリッド・ルーガス 『Barking』 の分類と同じ。

私が思い切って^^;もっと簡単に分けてみました。

①会話

②警報・警戒(犬としての本能的な吠え)

③常同行動的な吠え

●吠えもシグナル ボディランゲージ、の中のカーミングシグナルと同じように、相手に対するシグナル と捉える。 それを発するときの参考になるのが、犬のスペースの概念 ●犬について学ぶ(動物行動学・エソロジーに基づいた学習)

動物行動学(Ethology) = 動物の行動を研究する生物学の一分野。エソロジーとそのまま呼ばれることもあり,習性学,行動生物学,比較行動学,行動学などと記される場合もある。

応用行動分析学(ABA) =  ABAとは応用行動分析学と訳されるように心理学の1つの学問分野です。簡単に言うと、人間や動物の行動を分析する行動分析学で得られた知見を人の行動、特に問題とされる行動の説明や理解、修正に応用する学問です

●犬のスペースについて考える スペースの色々 では、犬が必要とするというか、犬に備わっている距離、空間についてのお話をします。 先日の杉並座学の時に少しお話ししました。 犬のシグナルを見ていくときにはとても重要な概念だと思いますので 頭に入れておかれると、犬が今なぜこのシグナルなのか?の助けになると思います。

◎テリトリー いわゆる犬の縄張りですね。自分の領域です。当然他の犬ともバッティングしますから 犬同士の緊張感は生まれやすいと思います。 自分の領域外では、比較的落ち着いて歩けるというのは、テリトリーを侵されているという自分の意識がないからでしょう。 マーキングによって自分の領域を作り守る、と言われていますね。 ということで、興奮しやすい(=と人間には見える)テリトリーは、作らせない方がいいというのが強制訓練のセオリーだったりしますね。コントロールしやすくなるからでしょうかね。

◎バリアフラストレーション バリアというのは障害物です。ケージ、クレート、リードもバリアーの一つになります。 それによるフラストレーションというのは長時間の拘束であったり 逃げ場を失った感じとか・・・そういうフラストレーションですね。 むしろバリアーを作ることでの安心という概念もあると思います。たとえば フェンス越しで吠えていた犬が興奮して吠えたて続けるうちに、いつの間にかフェンスのないところに来てしまった。どうしたか? 両方ともフェンスまで戻ってまた吠え始めた、みたいな。 フェンスがあるから安心して吠えられる(一種の遊び感覚だと私は思いますが)のでしょう。 そういう意味から抱っこする人で吠えやすいとかリードを持つ人で吠えやすいとかが生まれるのかなと思いますが。どうでしょうね。 吠えは攻撃と言われ、攻撃から殺し合いとまではいかなくても、致命的なけがを負わすような攻撃に発展するのでは?というような不安感が人間には生まれやすいと思います。 ただ・・・相当のフラストレーションを抱えた犬でなければ、双方カーミングシグナルを駆使して平穏でいるための方法をとれるのが犬、だと思いますので、抱っこやリードで吠えが出るということも、飼い主さんはネガティブな意識を持ちすぎることのないようにしていただきたいです。 1:ソシアルディスタンス 距離の中では最も狭い・近い、身体接触を伴うもの、です。 私の考えでは、この距離感について洋犬の方が和犬より鈍感であるし、社会化された犬というのはこの距離の主張が少ないのではないかなと思います。 ただ、社会化されているといっても、犬たちが接触を許してくれているということで 人間がわがそれに甘えない、ことが必要だと思います。 寝ているときは、この距離を少し広めにとりたいとか 気分の悪いとき、具合のすぐれない時も距離を取りたいんだとか、 反対にそういう時に接触を求めてくる個体もいる、ということではないかなと考えています。

2:クリティカルディスタンス 動物は本来クリティカルディスタンス=「防衛の臨界距離」を持っていて、 常に個体としての距離を保っています。 その距離の中に一歩でも侵入されれば、直ちに攻撃か逃避の行動にでる生命の保全に欠かせない距離だ、と言われています。 野生動物はこの主張が大きいと思います。 家庭犬はこの主張が強いと、暮らしにくいと思います。だからこその社会化であると思います。人間の手の届かない距離、ですね。 手を伸ばせばその分後ずさりたい、という距離です。状況によって変わります。 相手が良く知った人なら、下がることはないでしょう。 おやつをもらうときなども下がることがないでしょう。ただ、知らない人からもらう時は 下がりやすいシャイな個体もいると思いますので、社会化は犬自ら近づけるように このクリティカルディスタンスを自分で突破することに自信を持たせたいものです。

3:フライトディスタンス 驚いたときに犬が離れてしまう距離、と言えばわかりやすいでしょうか? 知らない犬同士匂い嗅ぎをして、ちょっとびっくりすると、ダダ~~~っと離れる、という場面ご覧になった方は多いかなと思いますが。 個体によって違います。 小型犬の方がこの距離は大きいですが、リードがたいていの小型犬のものは大型犬に比べてかなり 短めにできていますので、自分で距離を取り難い状況があります。 飼い主目線では短いリードでそばに置いた方が安心、ということもあるでしょう。 でも、犬にとっては飼い主のそばなら安心という状況でないのなら、自分で距離を取らせてあげた方が 落ち着きは早いものです。 この距離=退路、ですね。 退路が保たれていない状況下では攻撃に転じる可能性が大きいし、退路がないと追いつめられるから攻撃的な吠えに転じるということもあります。 ということでこの距離感が犬にとっての安心になります。 バリアーとともに、何が犬にとっての安心かを理解してあげることが攻撃や防御に対する意識を持たせないことになるのかなと思います。