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私は社会化のドッグトレーナー

チャーリードッグスクールCDSオフィシャルブログ

犬の安心感(犬の距離の概念)

本家ブログにも書きました、こちら。

シーザーミランの本にも「ホームレスの犬は幸せ」ってありましたが、そうかな、とも思うところはあります。

でも、この日本でそれを言い出すことがむしろ飼い主を追い詰める、飼育を追い詰める、考えをむずかしくさせるところがあるのかな、なんて考えます。

だって、リードをつけることが義務づけられているでしょう?

ホームレスの犬はオフリードで、自分でスペースを決められるんです。怖いと思った時自分でスペースを広げられるということ。

リードつきでは、広げられたとしてもそのリード分の長さ。 退路が保てられていない犬たちのフラストレーションがあります。

だからそのために、危険か危険じゃないか逃げ出すほどではないかどうか?落ち着いて考えられるように社会化を図るわけです。

ただ、犬目線で…。危険だから吠えてみた、それすらも叱られたら? 最も危険ではないはずの飼い主に叱られたら?ますますフラストレーションはたまりますね。 何が言いたいのかというと、犬はかなり窮屈な社会に生きているということ。

せめてその窮屈さに理解を示せたら、 何が幸せか、

について安易に言葉にはできないのかなと思うのです。 まあまあで、その家庭なりに、福祉に反しないような努力が行われる限り、犬たちの幸せは家庭の数だけある、そんなことを思います。

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こういう考え方の基礎があって犬のスペースについての理解があって それを土台として犬語を学ばなければ、何のために犬語を学ぶのか、その意義がぼやけてしまいますよね。

ということで、スペースのお話し続けます。

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犬語が必要である、 人間社会でもそれを理解されることは犬の安心感を保つことができる それは犬にとっての命の安全につながります。

怖いと思ったら、観察する余裕が必要 それは一定の距離であったり バリア、であったりしますね。

バリアフラストレーション…そのバリアが、犬にとっての安全の境界線にもなります。

抱っこが危険であったり、抱っこが安全であったり。

シチュエーションで変わる、ということは犬目線で今は抱っこされずに距離を取りたいのかもしれない、 抱っこしてくれる人が怖がっていたら余計に落ち着けな、のかもしれない。 反対に、だっこされることで落ち着ける=安心できることも当然ある、わけです。

だから犬にとって 抱っこは良いか悪いか?ではなく、そのシチュエーションで良いか悪いか?で それ判断するには、犬の感情を知る=何がしたいのか想像する、それを犬語から推測するわけです。

では、先日の続きです。

ソシアルディスタンス クリティカルディスタンス フライトディスタンス この三つのお話です。

ソシアルディスタンス:距離の中では最も狭い・近い、身体接触を伴うもの、です。

私の考えでは、この距離感について洋犬の方が和犬より鈍感であるし、社会化された犬というのはこの距離の主張が少ないのではないかなと思います。

ただ、社会化されているといっても、犬たちが接触を許してくれているということで 人間が我がそれに甘えない、ことが必要だと思います。

寝ているときは、この距離を少し広めにとりたいとか 気分の悪いとき、具合のすぐれない時も距離を取りたいんだとか、 反対にそういう時に接触を求めてくる個体もいる、ということではないかなと考えています。

クリティカルディスタンス:動物は本来クリティカルディスタンス=「防衛の臨界距離」を持っていて、 常に個体としての距離を保っています。

その距離の中に一歩でも侵入されれば、直ちに攻撃か逃避の行動にでる生命の保全に欠かせない距離だ、と言われています。

野生動物はこの主張が大きいと思います。 家庭犬はこの主張が強いと、暮らしにくいと思います。だからこその社会化であると思います。

人間の手の届かない距離、ですね。 手を伸ばせばその分後ずさりたい、という距離です。状況によって変わります。

相手が良く知った人なら、下がることはないでしょう。 おやつをもらうときなども下がることがないでしょう。ただ、知らない人からもらう時は 下がりやすいシャイな個体もいると思いますので、社会化は犬水から近づけるように このクリティカルディスタンスを自分で突破することに自信を持たせたいものです。

フライトディスタンス:驚いたときに犬が離れてしまう距離、と言えばわかりやすいでしょうか?

知らない犬同士匂い嗅ぎをして、ちょっとびっくりすると、ダダ~~~っと離れる、という場面ご覧になった方は多いかなと思いますが。

個体によって違います。 小型犬の方がこの距離は大きいですが、リードがたいていの小型犬のものは大型犬に比べてかなり 短めにできていますので、自分で距離を取り難い状況があります。

飼い主目線では短いリードでそばに置いた方が安心、ということもあるでしょう。 でも、犬にとっては飼い主のそばなら安心という状況でないのなら、自分で距離を取らせてあげた方が 落ち着きは早いものです。

この距離=退路、ですね。 退路が保たれていない状況下では攻撃に転じる可能性が大きいし、退路がないと追いつめられるから 攻撃的な吠えに転じるということもあります。

ということでこの距離感が犬にとっての安心になります。 バリアーとともに、何が犬にとっての安心かを理解してあげることが攻撃や防御に対する意識を 持たせないことになるのかなと思います。 以上距離のお話でした。