私は社会化のドッグトレーナー

チャーリードッグスクールCDSオフィシャルブログ

遊びと攻撃性

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犬同士の遊びの大切さはあまり知られていないかもしれません。 それどころか、 喧嘩ごっこは、本当の喧嘩になるとか 犬が攻撃的になる、とかで、まゆをひそめる方がいるのが気になります。

引っ張りっこ遊びについてもそうですね。 ヴ~ヴ~と、恐ろしい唸り声を発するので 飼い主さんの中には 「きっといけない遊びなんだ」 と思われる方が多いのかもしれません。

 

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脳の研究によって 攻撃をつかさどる脳の回路と、遊びをつかさどる脳の回路とは別 ということが分かっているそうです。

時に・・・ 行き過ぎた遊びが本当の喧嘩に発展することがありますが 攻撃性のホルモン(テストステロン)は、喧嘩ごっこには影響を及ぼさないのです。

別物。

だから、喧嘩に発展したというのも・・・若さゆえ、ですかね。

上記の本の中で 「自己ハンディキャッピング」について書かれているところをご紹介します。

面白いですよ。 きっと犬同士の遊びの中で目にしているはずです。

P165からのところを要約しますね。 どんな動物も、喧嘩ごっこをしますが、それは勝ち方を学ぶものではない、ということ。 みんな勝ったり負けたりをする。 いつも勝っていたら遊び相手がいなくなってしまう。 体が成長して青年期になった動物は幼い動物よりも体が大きく強く支配的になると 何回かに一回仰向けになってわざと負けるのは「自己ハンディキャッピング」=「役割交代」と言われる。

勝者と敗者の入れ替わり。

これは大はしゃぎの基本だそうです。

なぜこのようなことをするか・・・行動主義心理学者のなかには 喧嘩ごっこの意味は、勝ち方を教えることではなく、負け方を教えることを意味している と言う人もいるそうです。

なかなか興味深くはないですか?

私はこれこそ譲歩だと思うし、それが遊びだと思います。

ムツゴロウさんのように体当たりで動物に触れられる人は 犬と人との垣根を越えて譲歩できる、と言えるのかもしれない。

遊びも極めると、種を超えるのかもしれないですね。 私はそういう遊びが大好きです。 思春期のしかめっ面には、こんな遊びで対抗できたらいいのかもしれませんね。

遊びはリラックスできます。 ユーモアもいるでしょ?

人間が動物的である、という柔軟さを忘れかけている今の社会 本当に近くにいる犬たちと、命の交流の意味でも遊ぶことは大切なことですよね。