私は社会化のドッグトレーナー

チャーリードッグスクールCDSオフィシャルブログ

無駄吠えはなぜ、止められないか(3)



前回の記事、吠える犬への接し方、
大丈夫でしょうか?
「吠えないで~」
なんて言ったって、吠えてる子には通じていません。 
何にも言わないでください。
人間は何とかしなくてはいけないと焦りますよね、
で、声をかけたり、なでようとしてみたり
顔をのぞきこんだり・・・
これは、対人間であったら、もっともな方法でしょう。
が、犬には通用しません。
特に、興奮状態の犬には、全く通用しません。

なぜ、通用しないか、ということについての
今日からのお話です。
脳科学のお話になりますが、
大丈夫でしょうか?
私は、経済とかの話をきくと、とたんに頭痛がしますが・・・
みなさんは、大丈夫でしょうか?
ちょっと、お付き合いください。
可愛いワンコのためです。

脳内の科学作用が、犬のコントロール、やトレーニングに
重要な意味を持ちますよ、
という話です。
犬をトレーニングする立場の人間は
必ず頭に叩き込む必要があります。
また、一般の飼い主さんも知識として持っておけば
ご自分の犬だけではなく、他の犬に接する時に
必ず役に立つはずです。

脳は大きく分けて、大脳の皮質と大脳の辺縁系に分かれています。
辺縁系は本能をつかさどり、情緒面にも密接に関係しています。
一方、皮質は学習、や訓練、物事を知る、認知する
という働きがあり、また学習によってその働きは
どんどん高くなっていきます。
このうち片方の働きが優勢になると
片方は押さえ込まれる、というメカニズムがあります。

察しの良い方はもうお気づきでしょうか?
吠え、怯え、恐怖の状態を表している時、
犬は皮質の部分が押さえられているのですね。
なので、人間の指示に従わない、のではなく
従えない状態なのです。
従うという行動をつかさどる脳が、ロックされた状態だからです。

従わない、と従えない。
一字違うだけで意味が全然違います。
従わないという場合は、甘えであったりするのかもしれません。
要求吠えなどはそうなのでしょう。
しかし、要求吠えを定着させたのは、
吠えたあとの人側の対応がよくなかった、からです。
これはまたいつかお話したいと思います。
問題は、従えない状態の犬です。
これは、甘えではありません。
威張っているのでもない。
情緒面の脳の働きが優勢で、従う脳がロックされているのです。

なぜここまでくどくお話しするかというと
「抱っこすると甘えが酷くなる」
「抱っこは犬を威張らせる」
という考えが定着しきっていると感じるからです。

ご自分が、パニックを起こしている状態であると
想像してください。
どうしたら、止められると思いますか?
どうして欲しいですか?
どうしたら一番落ち着けると思いますか?


力強く抱きしめてもらいたいと・・・思いませんか?